いまでも戸籍や司法書士の関係者には現役で使われています。
INDEX
- 実は1999年まで製造されていた
- まだ和文タイプライターを使う自治体も残っている!
- 和文タイプライターを多く扱う、極めて希少な一店
- ついに目の当たりにする和文タイプライター
- ズラリ並ぶ、迫力の文字たち
- 予想を飛び越えてきた、タイピングの速さ
- 和文タイプの操作方法
- 思い切ってドンと「打つ!」
- タイプライター専用机は優れもの
- 司法書士や戸籍担当者がまだ使っている
- いまも年配者には愛用されている
- グリコ・森永事件のとき、警察が何度も来た
- ネジの1つからぜんぶ分解して掃除。それから売る
- 「絶対にミスタイプが許されない」緊張感
- ワープロとパソコンが出て「タイプの時代は終わる」
- ワープロの値段が一気に和文タイプを下回り、時代が終わった
- それでも「タイプライター」の名前は外せなかった
- 「和文タイプライターだけで生きてきたから」
思い切ってドンと「打つ!」
筆者も和文タイプライターを触らせていただきました。しかし、事前に「強く打ちすぎると壊れることもある」と聞いていて、おっかなびっくり打ったら、文字が薄く出てしまいます。
奥さん:もう少し力を入れて。壊れないから大丈夫よ、壊れたら直し屋さんがついてるから(笑)!
そんな言葉に励まされ、ちょっと力を入れて打つと、少し字がハッキリ出るようになりました。


しかし、和文タイプを打つのはなかなか気持ちがいいものでした。指先だけでなく、全身を使って打っていく。まさに「打つ」という文字がピッタリ。
なお「ー」の伸ばし棒(長音符)は、“マイナス”の記号を代用しました。また、業務的な文書を作ることの多い和文タイプの文字盤には、いわゆる「ビックリマーク(エクスクラメーションマーク)」もないのです(これとは別の、記号の文字盤にはある)。

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タイプライター専用机は優れもの
直志さん:打つのに使ったこの机は、タイプ専用の机。普通のより低いんだ。
――なんで低いんですか?
奥さん:機械を置くからだよ。機械を置いたら高さがちょうど良くなるから。ちゃんとした座り方で使えるように、低くなってる。

奥さん:これは活字の文字盤を入れるケース。開けると別の文字盤があって、活字のサイズが違うものなどがある。パソコンならすぐ文字の大きさを変えられるけど、タイプライターはいちいち文字盤を替えないとできない。
