グリーの子会社であるWright Flyer Live Entertainment(WFLE)は8月7日、世界初となるVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の提供を開始したと発表しました。対応端末はiOSおよびAndroidで、ダウンロードは無料(アプリ内課金あり)。

発表会の様子。左から、倉渕彩氏(WFLE プラットフォーム事業部 プロダクトマネージャー)、栗田健悟氏(プラットフォーム事業部 プロダクトマネージャー)、荒木英士氏(WFLE代表取締役社長)、尾中倫宗士氏(プロダクション事業部・事業開発部部長)
VTuberによるライブ配信が視聴でき、まずは「KMNZ(ケモノズ)」「ときのそら」「葉月ナツ」「夢桜楓」「月ノ美兎」の6人(KMNZは2人組ユニット)が参加し、月間で約60時間の配信を定期的に実施していくとのこと。今後も「かしこまり」「ゲーム部プロジェクト」「ねこます」「すーぱーそに子」などの出演が予定されているほか、「にじさんじ」「upd8」などのプロダクションも参画し、VTuber同士のコラボ配信なども積極的に行っていくとしています。なお、開始当初は公式VTuberによるライブ配信のみですが、秋ごろからは一般ユーザーによる配信も可能になるとのこと。

バーチャル空間ももはや「現実」の一部であるとの思いから「REALITY」と命名したとのこと

参加予定のVTuverたち

開始1週間の配信ラインアップ。第1回は「KMNZ」が担当
特徴的なのは、コメントやギフトを送ることでVTuberとファンが交流できる点。発表会では配信中にぬいぐるみを差し入れしたり、自分が差し入れしたサングラスをVTuberが装着するといった様子も確認することができました。「自分が送ったギフトを好きなVTuberに着けてもらった時の多幸感はぜひ味わってほしい」(WFLE プラットフォーム事業部 プロダクトマネージャー 栗田健悟氏)

発表会で行われたデモンストレーション

差し入れしたサングラスをVTuberがリアルタイムで装着している
ギフトの中には有償のものもあり、好きなVTuberをこれで支援することも可能。WFLE代表取締役社長の荒木英士氏によれば、ネット全体ではこれまでに4300人以上のVTuberがデビューしているものの、このうち収益化できているのは20人ほどしかいない(ユーザーローカル調べ)とのこと。REALITYの場合「継続的な活動のためにはファン獲得と収益化が不可欠」としており、初日から誰でも条件なしで収益化を始められるのが大きな特徴(手数料は30%)で、独占や縛り、囲い込みといったプラットフォームの都合による制約もないとのことでした。

なかなか衝撃的な数字

マネタイズのイメージ
また秋からは、スマートフォンだけで誰でも簡単にアバターの作成から配信まで行うことがきるアプリ「REALITY Avatar(仮称)」のα版も提供予定。他にもコミュニティー拡大への取り組みとして、キングレコードとの共同によるVTuber特化型音楽レーベル展開や、乙女向けの“会いに行ける”VTuberのプロデュース、地上波初のVTuber専門番組の提供などが発表されました。その他、今回の発表会では詳細は語られませんでしたが、アニプレックスとの共同で、とある“2人組のVTuber”のプロデュースも予定しているのこと。

「REALITY Avatar(仮称)」のイメージ

“2人組のVTuber”が気になる……
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