どっちで書くべき?
「君はもっと努力するべき」
いきなりこんなことを言われたらドキッとしてしまいますが、内容はともかく、皆さんは上のセリフに違和感を覚えますか?
実はこのセリフ、文法的に気になる箇所が2つもあるのです。一つずつ見ていきましょう。

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「努力するべきだ」
まずは明らかに間違っている箇所から。結論から言うと、文末の「べき」は「べきだ」「べきです」に直すべきです。
古文の授業で習ったように、「べき」は文語の助動詞「べし」の連体形です。つまり、係り結びでもない限り、文末にくることはありません。まさか体言止めをしているわけでもありませんから、文末は「べきだ」「べきです」にするのが良いでしょう。

ただ、「べき」で止まる用法が広まっているのも事実ではあります。
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すべき? するべき?
さて、今度は意見が大きく二分される箇所です。「〜しなければいけない」を短く言うとき、「〜すべき」か「〜するべき」か、どっちが正しいのか悩んだことはありませんか?
これも結論から言うと、どちらでも良い、とされています。
再び文法の話。助動詞「べし」は基本的に終止形に接続します。「す」は文語の動詞の終止形、「する」は口語の動詞の終止形です。つまり、「すべき」も「するべき」も一応成立するのです。
「べし」が文語なのだから、接続される部分も文語に合わせるのが良いという意見(=「すべき」)が優勢なようですが、私たちが使っているのは口語。公用文でもない限り、それほど気にしなくても良いというのが実情でしょう。
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参考文献
第303回:日本語、どうでしょう? – JapanKnowledge