カネボウ化粧品は21日、20〜40代女性600人を対象に実施した「アイゾーンの悩み」に関する調査を発表しました。「最近、目の下のクマに悩んでいる」という方、そのクマは「青みを感じるクマ」「黒みを感じるクマ」「茶色みを感じるクマ」のどちらですか? クマの色によって、特徴と原因が異なることを知っているでしょうか。
世代ごとに違うクマの悩み
同調査では、インターネットやPC・スマホ等に慣れ親しんでいる20〜34歳世代を「デジタルネイティブ世代」、それより上の世代を「非デジタルネイティブ世代」と定義。アイゾーンの悩みや出現しやすいクマの種類を、世代ごとにまとめました。

まず、「悩まされることがある“アイゾーンの悩み”は?」と聞くと、デジタルネイティブ世代は「目の下のクマ」(57%)、「目の周りの乾燥」(34%)、「目じりのシワ」(26%)、「目の周りのむくみ」(26%)と、「目の下のクマ」がダントツ1位になりました。
非デジタルネイティブ世代は、「目の下のクマ」(48%)、「目じりのシワ」(43%)、「目の下のたるみ」(42%)、「目の周りの乾燥」(32%)という結果に。デジタルネイティブ世代同様、「目の下のクマ」が最多でしたが、非デジタルネイティブ世代は全体的にアイゾーンの悩みを抱えているようですね。デジタルネイティブ世代のような、突出した傾向はなさそうです。
どの世代でも1位になった目の下のクマについて詳しく聞くと、デジタルネイティブ世代は「青みを感じるクマ(青グマ)」(48%)、「茶色みを感じるクマ(茶グマ)」(41%)、「黒みを感じるクマ(黒グマ)」(27%)となりました。
非デジタルネイティブ世代は「黒グマ」(45%)、「青グマ」(37%)、「茶グマ」(32%)と回答。デジタルネイティブ世代とは異なり、「黒グマ」が1位になっています。

そして、青グマに悩んでいる人に「青グマの原因で思い当たる事象は?」と聞くと、「睡眠不足」(82%)、「体の疲れ」(74%)、「長時間のスマホ画面の見すぎ」(62%)が票を集めました。

皮膚科医が教える「3種類のクマの特徴」と「青グマの対処法」
青グマ、黒グマ、茶グマ――これらのクマは何が原因でできるのか。同調査では、皮膚科医の土屋佳奈先生が答えてくれています。
土屋先生によると、青グマは「眼精疲労や体全体の冷えなどに由来する目の周りの血行不良で引き起こされます」といいます。青グマに悩んでいる人が自覚しているように、スマホを見すぎた結果、眼精疲労になり青グマができてしまう……というループに入り込んでいる人も多そうです。
青グマの原因になる「眼精疲労」や「ドライアイ」は、PCやスマホから出る「ブルーライト」によって引き起こされることもあるといいます。土屋先生は「就寝の3時間前からメラトニンというホルモンが出るのですが、ブルーライトを見ていると太陽光と勘違いして睡眠時間のバランスが取れなくなってしまいます。スマホを1時間いじったら15分休むのが理想。あるいは、ブルーライト対策のグッズを使った方がよいですね。本当の理想は就寝3時間くらい前から、スマホをいじらないようにすることです」とアドバイスしています。
ちなみに、茶グマの原因は色素沈着。「お化粧を落とす時にこすりすぎてメラニン色素が沈着してしまったり、アトピー性皮膚炎で掻いてしまったりして、そのまま沈着になってしまうという患者さんもいらっしゃいます」なのだとか。
そして最後、黒グマについては「ちょっと年齢が上の人に多いですね。年齢を経て目の周りの筋肉が衰えると、目の下の膨らみにある脂肪が飛び出て来て、眼の下にひずみができて、陰影になる。それが“黒グマ”の原因になります」と解説しています。
「クマ=睡眠不足」というイメージがありますが、実は生活習慣の乱れや体の変化を知らせてくれるサイン。クマの色に合わせて対策やお手入れをしましょう!
(宮西瀬名)
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