ゴラム(ロード・オブ・ザ・リング)やヴェノムなどのキャラクターを、スイカから削り出したフルーツカービング作品が見事です。造形はもちろん、皮の緑・果肉の赤・薄皮をむいたあとの白という、素材の色を生かした配色にも感心させられます。

スイカにしがみついた様子がいかにもそれらしいゴラム

細部まで作り込まれたヴェノム。仮面の奥からのぞく瞳に注目
作者はイタリア人アーティストのValeriano Faticaさん。作品はInstagramや個人サイトで公開するほか、メイキング動画でテクニックも披露しています。
ゴラムの素材は細長い品種のスイカ。カービング向けのナイフやピーラー、彫刻刀を駆使して形を刻んでいきます。彫り込む深さによって自然と赤と緑のコントラストが生まれるので、工程を眺めるだけでも目に楽しい。




削り落とした薄皮もムダにしないのも面白いところ。彫刻に再び貼り付けることで、「スイカ製のゴラムがスイカを抱えている」、妙な演出を実現しています。最後に薄皮の表面を、ピーラーで糸状に削り出す作者。何をしているのかと思いきや、ゴラムの頭に乗せて貧相な頭髪を再現しました。芸が細かいっ!





素材はスイカに限らず、ジャガイモ製の孫悟空(ドラゴンボール)や、チーズ製のデスノートといった作品も。プロフィールでも「子どものころから漫画好き」と語るFaticaさんを取材しました。
表面の凹凸が精密
お気に入りのキャラを聞いたところ、1人に絞れないとの返答。ドラゴンボールでは悟空や魔人ブウ、NARUTOでは我愛羅や長門、他にも桜木花道(スラムダンク)や不動明(デビルマン)など、多様な名前を列挙していました。だいぶガチの人だっ!
初めて作った彫刻は粘土のガッツ(ベルセルク)。野菜(イタリア語ではvegetali)の彫刻に初挑戦したときは、「“無論”ベジータ」だと語りました。ジャガイモの悟空は、そのあとに製作したものだそうです。
スイカの彫刻はさまざまな要因がからむため、一概には言えないものの、製作には16〜20時間ほどかかるとのこと。パーティで頼まれて、2時間くらいで仕上げたとこともあるそうです。Faticaさんのアカウントには、まだまだ精巧な作品が多数。ずっと眺めていられそうです。
ミニオンの口で、一口スイカを提供
画像提供:Valeriano Faticaさん
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