Amazonの段ボール(関連記事)や超硬い木材(関連記事)から包丁を作る圧倒的不審者の極み!さんが「ゴミ箱を買ったので、UVレジンの包丁を作る」という動画を投稿し、注目を集めています。完成したのは透き通る青いUVレジンに貝や砂浜が埋め込まれた美しい包丁。ナンデ? ナンデ? どーしてごみ箱がこうなったの!?

UVレジン包丁の完成形

なんと……美しい……


 ある日、圧倒的不審者の極み!さんはカッコいいごみ箱を買ってきました。ところが、ごみ箱にビニール袋をかぶせると美しくない。そこで、UVレジンでストッパーを作ったところ、こう思ったそうです。「この素材……包丁になる素質がある」

ごみ箱にビニール袋をかけたところ

ビニール袋のせいでごみ箱が台無し


ごみ箱にストッパーを付けた

UVレジンでストッパーを作ってみた


ストッパーを外したところ

このストッパーの素材……


ストッパーをなでているところ

包丁になる素質がある


 全体の工程は、型を作って、レジンを流し込み、研いで研いでという流れです。簡単そうに聞こえますが、工程の全てが気が遠くなりそうな手間がかかります。さすが、さびた包丁を18時間研ぎ続けた男の包丁です。

 まずは、型を本物の包丁から作ります。包丁の刃にラバーシートを張り付けたものを、塩化ビニール製の硬質カードケースにしまいます。真空パック器などを利用してカードケースを包丁の形に。包丁を取り出すと型の完成です。

包丁を入れたカードケースを真空パック

カードケースに包丁を入れて真空パック


完成した型

包丁を取り出して型に


 UVレジンを着色料で青色に。型に少し入れては固めてを何度も繰り返します。途中で砂や魚など飾りを入れます。かわいい包丁ができそうです。

レジンを流し込むところ

UVレジンを少しずつ入れます


完成した型

くつ乾燥機をつなげた段ボールで温めたり


砂を入れるところ

砂を入れたり


魚型のオブジェを入れるところ

魚で装飾したり


UVライトに入れるところ

UVライトで硬化させたり


全部固めたところ

キレイな包丁ができそうです


 カードケースから取り出したら、不要な部分をノコギリで切り取ります。断面の処理もていねいに。あとはひたすら研ぎます。最初は粒子が粗い140番からはじめて、徐々に細かい砥石(といし)に移行します。美しすぎる楽園の包丁が完成しました。

糸のこぎりで切り取る

はみ出た部分をノコギリで切り取り


やすりで削る

断面をやすりで削り、レジンを塗ります


柄がつるっとしたところ

滑らかになりました


粗いやすりで研いでいるところ

研いで……


細かいやすりで研いでいるところ

研いで……


完成した包丁の刃先部分

完成!


 最後はきゅうりで試し切り。見た感じでは金属製の包丁の遜色ない切れ味の模様。いやいや、普通にこの包丁かわいいぞ。UVレジンから作れるなら、いろんなデザインの包丁が作れそうです。っていうか、この動画、ごみ箱から包丁作るんじゃなかったのかっ!

きゅうりを切っているところ

きゅうりの輪切りは余裕!


画像提供:圧倒的不審者の極みさん

高橋ホイコ