奈良大学が特設サイト「Buddience〜仏像の顔貌を科学する〜」を公開し、「Buddha Matching(仏顔診断)」なる試みを始めました。自撮りなどの顔写真をアップロードすると、分析してユーザーにぴったりの仏像を教えてくれます。


サイト
Buddience

 使い方は顔画像のファイルをページにドラッグ&ドロップするか、端末のインカメラで撮影してアップロードするだけ。しばらく待つと、投稿した画像の感情にフィットした仏像が提示されます。一応、マスコットキャラクターのITちゃんでも試したところ、「あなたの心に寄り添う仏像を算出できませんでした」と表示されて終わりました。二次元はダメか。


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顔画像をアップロード(同学のデモンストレーションより)

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顔を分析して8種類の感情の度合いを読み取る

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数値が最も近い仏像を提示

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仏像の解説も読める

 同サイトは、2017年に仏像好きの学生が始めたプロジェクト。マイクロソフトの感情測定テクノロジー「Emotion API」を使って216体の仏像の顔を分析し、「怒り」「軽蔑」「嫌悪感」「恐怖」「喜び」「中立」「悲しみ」「驚き」の8つの指標で数値化しています。これにより、人によって感じ方が異なる仏像の顔を、客観的に分類しているわけです。

 そこから感情の平均値を算出し、仏像の顔から読み取れる感情を分析。ユーザーが投稿した画像も数値化し、感情のマッチする仏像を提案する仕組みです。仏像の候補は17種類で、浄瑠璃寺の吉祥天立像や法隆寺の釈迦如来像などが登場します。


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昭和殿の十一面観音菩薩(佐渡大観音)

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浄瑠璃寺の吉祥天立像

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大観音寺のカラオケ観音

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法隆寺の金堂阿弥陀脇侍

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法隆寺の釈迦如来像