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トヨタ自動車は1月14日(現地時間)、米国で開催されたデトロイトモーターショー2019で、新型スポーツカー「スープラ」を発表しました(関連記事)。北米市場向け価格で4万9990ドル(約540万円)から。日本では2019年春に発売予定です。


17年ぶりに復活した今回の新型スープラ(A90型/GR Supra)は、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racingが手掛けるスポーツカーシリーズ「GR」の1車種として展開。GRシリーズとして初めて海外展開も行います。同社がニュルブルクリンク24時間耐久レースなどのモータースポーツ参戦で培ったノウハウを生かし、歴代スープラに共通する「直列6気筒エンジンのFR車」という構成を受け継ぎながら、ラップタイムだけでなく運転する楽しさを重視したスポーツカーとしてのハンドリング性能を追求しました。

新型スープラはスポーツカーらしいスタイリングとともに、ハンドリングとコーナリング性能のために「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つを重視しました。座席数は2つで乗員も2人。当初から2シーター仕様に割り切った設計でホイールベースを詰めつつ、ホイールベースとトレッドの比率値で量産スポーツカーの中でも特に小さい「1.55」を実現します。この比率は値が小さいほど回頭性の高さにつながるとされています。
重心についても同じです。新型スープラは大柄な直列6気筒エンジンながらも、一般的に低重心化に有利な水平対向エンジンを搭載する「86」よりも低い重心高を達成。また前後の重量バランスもスポーツカーの理想である50:50を実現しています。
なお新型スープラは、BMWのオープンスポーツカー「Z4」(関連記事)と共通プラットフォームを用います。しかしボディーはクローズド型であり、デザインもトヨタのスポーツカーの伝統を各所に意識できる意匠が盛り込まれています。
例えば往年の名車「2000GT」で用いた空気抵抗を低減する効果のある「ダブルバブルルーフ」、ランプを車両内側に寄せることでフェンダーのボリュームやボディーの凝縮感を出す先代(80型)スープラの設計手法などがあります。アルミニウムとスチールを組み合わせた骨格構造を持つボディーは、86の約2.5倍、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用したレクサスのスーパーカー「LFA」をも上回る高剛性化を達成しました。

もう1つ往年のファンが喜びそうなのがグレード名です。新型スープラは「RZ」「SZ-R」「SZ」の3グレードを用意します。これは、先代である80型スープラのグレード名と同じです。
最強グレードのRZは3リッターの直列6気筒エンジンを搭載し、最高出力340馬力、最大トルク51.0kgf・mを発生します。他方のSZ-RとSZは2リッターの直列4気筒エンジンを搭載します。SZ-Rは軽快なスポーツ走行を楽しみたい人に、SZは街中から高速道路まで爽快なドライビングを気軽に味わいたい人に適したチューニングを施すとしています。
最強のRZとともに、2リッターの中型エンジン搭載モデルもあることで、比較的購入しやすい価格帯となることにも期待したいですね!








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