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「楽しいだろ!」「遊べるだろ!」「スゲーだろ!」「とにかくカッケーだろぉぉぉ!」──。2019年1月11日から13日にかけて千葉県・幕張メッセで開催された「東京オートサロン2019」には車種やジャンルを問わず多種多様なクルマが集まりました。
自動車メーカー発の注目新型車(関連記事)から、元の車両が何かも分からない気合い入りまくりのぶっ飛びカスタム車(関連記事)、そしてきれいなお姉さん(関連記事)まで、それは盛りだくさん。2019年は会期3日間で過去最多となる33万666人が来場し、昨年2018年に増して盛況でした。

さて、このように多くの必見カーが並ぶ中で「これ多くね?」と各社ブースのあちこちで目に付いた車種がありました。それはみんなも大好き、ちっこい本格オフロード車「ジムニー」(関連記事)です。
ジムニーは軽自動車規格のクルマとしては珍しく、四輪駆動やラダーフレームなどの本格的なオフロード走行に適した構造を持つクロスカントリー車。数少ない「本気でオフロードを走れちゃう軽」である仕様と、他にはない四角く角張った潔い武骨デザインで旧来からファンの多い車種です。
このジムニーが2018年7月にフルモデルチェンジ(関連記事)。たちまち納車数年待ちという話があるほど売れています。これは大きなチャンス。モデルチェンジ後初の大々的なお披露目の場とあって、カスタムショップやカスタムパーツメーカーは気合い入りまくりでした。
そのまま発売してほしい完成度 ピックアップトラックに変身「ジムニーシエラ ピックアップスタイル」
まずはメーカー発の本家カスタムから。そもそもメーカー自身が気合い入りまくりでノリノリなんですよ。
スズキのメーカー純正カスタム1台目は、ジムニーの兄貴分となる普通車「ジムニーシエラ」をベースに、荷台を設けてピックアップトラックへと改造した「ジムニーシエラ ピックアップスタイル」です。

フロントグリルやホイール、木目調の塗装のレトロっぽさが分かるとオジサン層ですかね。かつての「ジムトラ」の再来かという期待の声も上がります。このレトロっぽさも今見ると何だか逆におしゃれな雰囲気です。
あくまでコンセプトカーとしての出展のため現時点市販予定はないとのことですが、そのまま製品化して欲しいくらいの完成度です。




ジムニーシエラ ピックアップスタイル



ジムニーシエラ ピックアップスタイル
現代的カスタム より武骨になった鋭いサバイバル仕様「ジムニー サバイブ」
スズキのメーカー純正カスタム2台目は「ジムニー サバイブ」です。鈍いボディーカラーやメッキリング入りの大径タイヤなど、写真で見るとフツーのフルサイズオフロード車。いえいえ、これ、軽です。錯覚してしまうほどに立派です。

ジムニー サバイブは、アウターロールケージやプロテクター、ウインチなどを装備します。険しい自然の中を走り抜ける、冒険好きの「ジムニストのためのクルマ」がコンセプトです。
ボディーの各所はさらに鉄板で補強して悪路の走行性能を高めたそうです。ジムニーの走破性の高さをさらに生かしたいオーナーには特に参考になるカスタムかもしれませんね。




ジムニー サバイブ
これで卒業旅行へ行くんだと! 冒険野郎向けカスタム「NATS JIMNY ADVENTURE」
学生の視点ならではの個性的なカスタムカーを数々披露する日本自動車大学校(NATS)は、新型ジムニーベースのワイルド版「NATS JIMNY ADVENTURE」を制作し、出品していました。

ズンと太いタイヤにボンッとリフトアップされた車高。ボディー後方をカットし、自作のキャビンを装着。しかしでけぇな。
「本格アウトドア仕様」なのだそうで、けん引するトレーラー車とセットで制作したそうです。このクルマで卒業旅行に出掛ける予定だとか。何とも楽しそうです。




ATS JIMNY ADVENTURE
R/Cカーの世界 大迫力モンスタートラック風の魔改造リフトアップ仕様「R31 HOUSEジムニー」
オフロード車のカスタムとして昔から定番の手法が「リフトアップ」ですね。リフトアップカスタムを施したジムニーは会場の各所で見かけました。しかし中でもひときわ目立っていたのが「R31 HOUSE」のモンスタートラック仕様でした。

R31 HOUSEは店名の通りR31型スカイラインのカスタムを専門とするショップですが、R/Cカーの開発・販売も行っています。新型ジムニーのR/Cカーを発売するに当たって「プロモーションのために実車もズバンと作ってしまおう」と製作したのがこの魔改造ジムニーというわけです。

巨大なタイヤがド目立ちすぎるそのスタイル、いいですねー。R/Cカーをそのまま実車のサイズに拡大してしまったのか、それとも自分が小さくなったのか、遠近感が変になってクラクラしてきます。冷静に一歩引いてじっくり見ると「ワイルドミニ四駆シリーズ」のようなコミカルさを感じるのも心地よいですね。
これだけの大改造となると、足回りはワンオフ品だらけだそうです。しかしさらに大排気量エンジンへの換装を予定しているとのこと。ここからさらに魔改造が進むのか……。完成したらどんな走りを見せてくれるのでしょうね。

これでワイオカネモチ! ベンツGクラスに変身「G mini」
新型ジムニーの魅力の1つは、現代のクルマとしては珍しいシンプルで角張った武骨なデザインにあります。そこに着目して、別のクルマのようにドレスアップさせるカスタムパーツが今後増えていきそうです。

例えばリバティーウォークの「G mini」。あら不思議、ジムニーがメルセデス・ベンツの高級SUV「Gクラス」に変身しました。何なのでしょう、この違和感がなく、似合いすぎな感じは……。



「G mini」フルコンプリートボディーキットは55万6200円で販売。奥にあるのがホンモノの「メルセデスGクラス」
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