感情的になりすぎないように、簡潔に、ポイントを押さえて……子どもを叱ったりほめたりするのは、とても難しいもの。Twitterに育児漫画を投稿しているきしもとたかひろ(@1kani1dai)さんが、子どもが「いいこと」をしたときにこんな気持ちで向き合いたいと描いた漫画に7万7000件以上のいいねを集めています。

子どもの内発的な気持ちで色々とやってくれたらいいな。
例えば、子どもが掃除に興味を持つと、大人はえらいと思い、これが習慣づくといいなと考えます。この「いいこと」は大人から見ての「望ましい」行動。それを次からも続けてほしいと思うのは自然なことですが……。
そんなときに大人が注目するべきなのは、「いいこと」をしているということではなく、興味や関心を深めて生き生きしている子どもの姿なのだと、きしもとさんは語ります。子ども「何をしているか」ではなく、「どんな顔をしているか」に、焦点を当てることが大事だといいます。

子どもがする「いいこと」は大人から見て「望ましい」こと

なにをしているかではなく、どんな顔をしているのかに注目
「いい行動」を促すためにほめると、ただ面白くてしていただけの行動を、「ほめられるからやろう」となり、次第に「ほめられないからやらない」となってしまう可能性も……。子どもが自ら「面白い」と思ったことなのに、大人が関わることによって「ほめてもらいたい」「やらなきゃ怒られちゃう」という外発的動機づけで行動するようになることもある、と考えるきしもとさん。子どもにはおもしろいと思ったことを純粋に深めてほしいと述べています。
だから子どもの行動をただほめるのではなく、子どもが興味を持っていること、面白いと思ったことを「一緒にやろう」と共感し、「(掃除をしたら)きれいになって気持ちいいね」と子どもの気持ちを代弁するなど、子どもに寄り添い、ともに面白いことを深められる関わりが大切でなのではないか、ときしもとさん。

子どもが「おもしろい」と思ったことを純粋に深めて欲しい

子どもに共感することが大切
「ほめる」ことは大切なことであると同時にその伝え方によっては「ほめられなければやらない」という結果につながることも。環境、親、子の性格など十人十色で子育てに正解はないからこそ、悩むもの。どうやってほめたらいいのか……。たくさんの子育ての考えや方法を知り、いいことは取り入れていきたいですね! この漫画を読んだ読者からは「真似したい」「一緒に動くことを心がけている」などのコメントが寄せられています。
作者のきしもとたかひろ(@1kani1dai)さんは、「子どもの力を信じて支援する保育・教育のあり方」を研究しており、子どもとのかかわりを漫画にしてTwitterで公開しています。
画像提供:きしもとたかひろ(@1kani1dai)さん
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