今はS字型で、揺れているように見えるけど……。
「温泉を表す地図記号を描いてください」といわれたら、地理の勉強が苦手だった人でもきっとスラスラ描けるはず。S字型の3本線で揺らめく湯けむりを表現したデザインは、日本ではおなじみのものとなっています。
しかし、同記号の変遷をたどると湯けむりが揺れたり、揺れなかったり微妙な変化があるのだとか。今回は、そんな温泉マークの雑学をご紹介します。

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解説
現在、使われている温泉のマークといえば、「丸く描いた湯ぶね」「湯けむりを表す3本の曲線」を組み合わせたもの。似たデザインは古くから用いられており、「明治28年式 地形図図式」(1895)も現代とあまり変わらない描かれ方だったとか。
しかし、大正、昭和時代の地形図図式では、湯けむりを曲線ではなく、直線にした温泉マークが登場。基本的なデザインは長らく変わっていませんが、湯けむりの描き方はちょっとずつ変わっているのだといいます。古い地図などを見ると、“湯けむりが揺れていない温泉マーク”が案外見つかるかもしれません。

左:昭和の温泉マーク、右:平成(画像は国土地理院より)
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主要参考文献
- 「温泉マーク」由来記(別府史談会/外山健一氏)
- 地形図図式記号の起源と用語説明(国土地図)
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おまけマンガ



