競泳女子日本代表の池江璃花子選手が2月12日、白血病と診断されたことを自身のTwitterで発表。若き現役トップアスリートが突然発表した内容に、ネットが激震に揺れています。

1月はオーストラリアで合宿を行っていた池江選手は、体調不良のため緊急帰国することを2月上旬に発表。その後、12日にTwitterで、「検査を受けた結果、『白血病』という診断が出ました」と報告。突如降りかかった出来事に「私自身、未(いま)だに信じられず、混乱している状況です」としながらも、「しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」と前向きな姿勢を見せました。

池江選手は自由形やバタフライなど複数の種目で日本記録を持ち、2018年8月のアジア大会では4種目で大会新記録、リレーでも2種目で日本新記録をたたき出し、1大会で6冠を達成。同月のパンパシフィック水泳選手権でも100メートルバタフライで金メダルを獲得するなど、2020年の東京五輪でメダル獲得の期待が掛かる競泳界のホープにしてエースといえる存在です。

今後については、4月に行われる「第95回 日本選手権水泳競技大会」の出場をとりやめ、治療に専念する考え。「1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです」と結んでいます。
若きトップアスリートが公表した内容にネットは揺れており、Twitterのトレンドには「白血病」「池江選手」などのワードがランクイン。池江選手のツイートには2時間ほどで6万5000を超えるRTの他、白血病で闘病中またはかつて闘病していた患者などから多数の励ましのコメントが6000件以上殺到する事態に。その中には、2006年に相方の中島忠幸さんを急性リンパ性白血病で亡くしたカンニング竹山さんや、自身もかつて二度にわたって白血病と闘病した俳優の渡辺謙さんのツイートも見られます。
カンニング竹山さん
自身もかつて二度にわたって白血病と闘病した渡辺謙さんもエール
渡辺さんは1989年に急性骨髄性白血病を公表し、当時撮影中だった映画「天と地と」を降板。翌年に仕事へ復帰するも、1994年に再発を発表。二度目の復帰を果たしたのは1995年5月で、6年間病魔と闘い続けました。
そんな渡辺さんは、「何故今自分がと絶望感に苛まれているのではないか」と池江選手の心境をおもんばかりつつ、「今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい。祈っています」とエールを送りました。
くしくも2月11日には、急性白血病と闘うJリーガーの早川史哉選手(アルビレックス新潟)のドキュメントがNHKで放送されたばかり。治療法などの進歩もあり、以前のような不治の病というイメージは薄れているとはいえ、東京五輪を見据えて厳しい挑戦を強いられることになった池江選手の寛解が強く望まれます。
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