Webや電子書籍といった画面上の文を、拡大するとより詳細な内容で読める――。そんなアイデアに注目が集まっています。



考案したのはプログラマーのきゅぶんず(@kyubuns)さん。「白雪姫」を例に、アイデアを動画として見せています。初期状態では、最初の段落は「むかしむかし、ひとりの女王さまが、ぬいものをしておいでになりました」と、最低限の情報量しか表示されません。ところがそこから文字を拡大すると、「窓のところにすわって」「雪が、鳥の羽のように」など、描写が増え、より緻密な表現になっていきます。
つまり、拡大せずにそのまま読めば手っ取り早く要点だけを把握でき、拡大すれば文章をじっくり楽しんだり、情報の詳細が追えるようになる仕組み。投稿主は長文を読むのが苦手で、気になった部分だけ自分好みの分量で読める媒体ができないものかと考えたのだそうです。
ツイートには、「長い上に注釈が多くて読みにくい、法律や特許関連の文書を読むときに助かりそう」「説明書に応用したら便利なのでは」など、可能性を評価するリプライが寄せられました。確かに、そういった文書は簡潔すぎると不慣れな人に伝わりにくいですし、詳細すぎると知識のある人には回りくどく映ります。きゅぶんずさんのアイデアを突き詰めたら、誰もが自分の知識量や読解力に最適な文章で情報を得られるシステムが実現するかもしれません。
応用すれば、基礎が分かっている人は簡潔に読めて、初心者はていねいなやり方が分かる説明書にも
きゅぶんずさんは、「ある瞬間、インターネット上の誰か1人の目の前にしか存在しないおすし」など、不思議なデジタルアート作品も作っています
こちらは「宇宙空間で駐車する」という自作バカゲー
動画提供:きゅぶんず(@kyubuns)さん
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