褒められたことを伝えても親が喜んでくれなかったり否定されたりすると、子どもはとても傷つく――犬爪ポチ(@dogitsume_p/status)さんが描いた漫画「世の親達へ!!!」に、同じような経験をした人からのコメントなどが多く集まり、共感を呼んでいます。

子どもが親に「褒められたこと」を話すのは喜ばせたいから!
漫画に登場するのはおにぎりの親子。子どものおにぎり君は「今日学校で米がふっくらして男前だねーってほめられたんだー!」とお母さんに報告します。するとお母さんは「上手にのせられちゃって!」「おだてるために言ったんじゃないのー?」と喜んでくれないどころか、「褒められたこと」を否定してしまいます。
おにぎり君は、友達は本当はそんなこと思ってないの? 自分に褒められる価値はないの? 自分は愛されているの? と感じ、評価を素直に受け取れなくなってしまいます。すると、だんだん自分を愛したり自信を持つことができなくなり、自己肯定感も育たなくなってしまうのです。

キラキラした目でほめられたことを報告するおにぎり君

言われたことを素直に受け取れなくなる。
子どもの頃に失った自己肯定感を大人になってから育てるのはかなり難しい。だからこそ、「もし子どもがほめられて帰ってきたら一緒によろこんであげてほしい」と犬爪さんは呼びかけています。だって、子どもが「褒められたこと」を伝えるのは親を喜ばせたいからに決まっているのだから。

「すごいね」「よかったね」と一緒に喜ぼう
子どもは「上手だね」「カッコいいね」という言葉をかけられれば、自信にもつながり、自分という存在を認める力にもなります。でも、否定されることで次第に周囲の言葉、ひいては自分のことを信じられなくなってしまう……。子どもと話をするときは大人になるにつれて備わってしまう「お世辞」や「謙遜」などの尺度は捨てて、子どものうれしい気持ちを一緒に喜べる大人になりたいと思わせてくれる漫画です。
この漫画を読んだ読者からは「自分も似たような経験をした」「子どもたちには自分に肯定的になってほしい」「似た経験で自分の価値を見失ってしまった」など、同じような思いをした人の体験談や、自己肯定感を育てることの大切さなどに関するコメントが集まりました。
作者の犬爪ポチ(@dogitsume_p/status)さんは、Twitterやブログ「おしりを出している人の日記」で、ふと考えさせられるような文章や漫画などを公開しています。
画像提供:犬爪ポチ(@dogitsume_p/status)さん
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