10秒で読めて、会社や学校でちょっと知ったかぶりできる「マンガで雑学」。今回は「実は危険なアレ」の雑学3つをお届けします。

雑学その1:危険すぎるだろ! 毒入りだった「マッチ売りの少女」のマッチ
マッチが誕生したのは18世紀のヨーロッパ。しかし、当初は毒性の強い黄リンなどが素材に使われ、わずかな摩擦でも発火してしまうなど、危険性の高いものでした。
アンデルセンの書いた童話『マッチ売りの少女』の中で描かれているのも、この毒性のある黄リンマッチだと言われています。当時の安価なマッチは箱入りではなかったため、薪のようにマッチの束をひもなどでまとめたものでした。
『マッチ売りの少女』が出版された1848年から7年後、赤リンなどが使われた安全マッチが発明され、広く世の中に普及することになりました。




雑学その2:怖すぎた「昔のエレベーター」
エレベーターのように滑車、ロープを使って昇降する仕組みが誕生したのは、紀元前236年。古代ギリシアの学者アルキメデスが考案したといわれています。人力で操作し、荷物の運搬に利用されていました。
それ以降、人間が乗ることを目的としたものも含め、さまざまなアイデアが現れ、1835年には動力に蒸気機関を用いたエレベーターが登場しました。しかし、ロープが切れたり外れたりしたときの落下事故を防ぐ安全装置が発明されたのは、さらにその20年後の1852年。アルキメデスの考案からおよそ2000年が経過していました。





雑学その3:残虐すぎて禁止されたボクシング
ボクシングの原型は、古代ギリシアの「ピュージリズム」。拳に革ひもを巻き、現在で言うところのフックのような攻撃を多用する格闘技だったと考えられています。紀元前688年から古代オリンピック大会の正式種目に採用されましたが、その後、かみつき以外何でもアリというノールールな競技に変化。
ピュージリズムはローマ帝国でも行われましたが、「残虐な見せ物」として楽しまれる傾向が強まっていったことから、404年に禁止されました。
再び試合が行われるようになったのは、17世紀のイギリス。競技が復活するまでに、約1200年かかってしまったことになります。ちなみに、現代ではおなじみの「グローブ着用」「投げ技禁止」といったルールが発表されたのは、さらに約200年後のこと。それまでには試合中に髪をつかまれないように、選手たちが頭をそっていた時期もあったそうです。こ、怖い……。





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