美味しそうな見た目の「サバの切り身」の刺しゅうが、Twitterで「めっちゃサバ」「リアル」と話題になっています。こんなに鮮度の高い刺しゅうは見たことないかも?
すごい
青光りしたサバ表面(皮)の質感や、脂ののった身の色など、片手でつまめるくらいの刺しゅうに“サバ感”がギュッと凝縮されています。ズームすると刺しゅうだと気付けますが、絶妙な色合いが美しく立体的で、端までこだわりを感じる完成度に驚きます。刺しゅうでここまで生ものを表現できるのか……!

めっちゃサバだ……!
制作したのは刺しゅう作家のDmk(ディーエムケー/@Dmk_11_kmD)さん。他にもトマト、ブロッコリー、ベーコンエッグ、りんごなどさまざまな食べ物の刺しゅうをハッシュタグ「#たべもの刺しゅう」で投稿しており、サバへのコメントでも寄せられていましたが、まるで「ゴッホの絵」のような絵画っぽさも魅力となっています。そんなユニークな作品を生み出しているDmkさんにお話を伺いました。
食べ物の刺しゅういろいろ!

――サバの刺しゅうを作ろうと思ったきっかけはなんですか。
Dmkさん:以前、調理関係の仕事をしており、その際に大量に調理場に入ってきた冷凍のサバの切り身を見たときに「きれいな青だな」と思ったのがきっかけです。サバの体の模様もですが、魚の体特有の銀色や青の色味がとても魅力的だなと思ったのが一番の理由ですね。

表面の色味が何度見ても素晴らしい
――作品を作るのにどのくらいかかるのでしょうか?
Dmkさん:サバの切り身の刺しゅうのサイズ(約4センチ×4センチ)だと1日かけて制作します。休日1日使って1つ制作するか、平日の空いた時間にちまちま進めています。
――制作する際に気を付けていることはありますか?
Dmkさん:色味ですね。おにぎりやおすしのシャリなど白色のものは白だけではなく、薄めの灰色の糸やクリーム色の糸などを使うのですが、色が濁って見えてしまう時もあったり、逆に白すぎて浮いてしまうもあったりします。一つ色を入れただけでも印象が変わるので、難しいところだったりします。


――もっとも時間がかかった大作はどの作品ですか?
Dmkさん:「星空を飲み込んだクジラ」です。サイズは額含めて39.5センチ×47センチですが、背景などを含めて2カ月近くかかりました。大きめの作品を初めて制作したため慣れない点もいくつかありましたが、おかげさまで展示で賞もいただけたりなど(※)、とても思い入れがある作品です。
※「第14回ベラドンナ・アート展」にて同作品が入賞


刺しゅうならではの質感がより夢のある世界観を醸し出しています

からだの模様が美しい……
――お気に入りの作品を選ぶとしたら?
Dmkさん:こちらの白菜の刺しゅうです。白菜のどっしりとした重みのあるところと、外側の白色の芯と葉のきれいな緑がとても好きなので「刺しゅうで作ってみたい!」と思い制作しました。どっしり感と外側のしっかりした葉っぱの質感がうまくできたな、と自分でも思っています。


なにこれかわいい

葉の立体感もすごいです

「かぶ」と「白菜」のツーショット。白背景に置くとやっぱり絵画感ある

Dmkさんの作品はTwitter以外にInstagram(@dmk_11_kmd)でも見られるほか、ハンドメイドマーケット「minne」にて作品の販売も行っています。また東京・下北沢の「DIAMOND HERO」でも委託販売されているので、近くに寄った際はのぞいてみるといいでしょう。
売り切れる可能性もあるので気になる方はお早めに
画像提供:Dmk(@Dmk_11_kmD)さん
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