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普段、水かお茶しか飲まない都内在住のわたしがコンビニでよく買うのが「南アルプスの天然水」。

ある日、旅行で出かけた金沢で、“いつもの水”を購入しようとしたところ目に入ったのが「奥大山の天然水」。一見するとほぼ同じデザインなのに、名前だけ明らかにちがう。最初はいわゆるパクリ商品かと思いパッケージを見ても「南アルプスの天然水」と同様にサントリーなので、ちゃんとオフィシャルのよう。

もしかしたら、地方によっていろいろな種類があるのかも? と調べたところ、どうやら他にもあるようなので、確認できた3種類をネットで購入してみました。あらためてパッケージを並べて見てみると、商品名以外にも、山や鳥、草花なども異なることを発見。

これの違いにはどんな意味があるのか、味もそれぞれ異なっているのか。サントリーにインタビューを行いました。
――パッケージは、全3種類でしょうか?
サントリー担当者:はい。現在は全部で3種類です。サントリー天然水は、南アルプス(山梨県)、奥大山(鳥取県)、阿蘇(熊本県)の3つの水源をもとにした天然水を販売しており、ラベルはそれぞれその水源のものを使っています。ちなみに、長野県にも新たに4番目となる水源を確保したので、2021年には新たなラベルの天然水が登場予定です。



――また増えるんですね! 3種類、販売エリアはどのように分かれているのでしょうか。
サントリー担当者:「南アルプスの天然水」が、北海道・東北・関東甲信越、および東海北陸の一部エリア(愛知県・静岡県)。「奥大山の天然水」が近畿・中国・四国、および東海北陸の一部エリア(富山県・石川県・福井県・岐阜県・三重県)。そして、「阿蘇の天然水」が九州7県と沖縄県で販売を行なっています。
――商品名だけではなく、鳥と草花がそれぞれ違うようですが、特に山以外の名前と、またこの組み合わせになにか意味があるのか教えてください。
サントリー担当者:「南アルプスの天然水」の鳥は「ルリビタキ」で、花は「フクジュソウ」。「奥大山の天然水」の鳥は「オオルリ」で、花は「ダイセンキスミレ」。「阿蘇の天然水」の鳥は「オオルリ」で、花は「ユウスゲ」です。全て各水源近くに生息しているものを描いています。
――水源ごとに、味の違いはあるのでしょうか。
サントリー担当者:はい。各水源の水にはそれぞれ特徴があり、ミネラルバランスが異なるのでそれぞれ硬度が異なります。「南アルプスの天然水」はすっきりとキレがあり、爽やかな味わい。「阿蘇の天然水」が最もミネラルが多く硬度は約80mg/Lで、口当たりよくまろやかな水の味わい。「奥大山の天然水」は口当たりも柔らかく、甘いと言ってもいいくらい、水のおいしさを感じさせる味わいです。普通の方は気が付かない程度の違いかもしれませんが、もし3種類手にする機会がありましたらぜひ飲み比べていただきたいです。
味の違いをまとめてみた
せっかくなので、パッケージとご担当者のお話をもとに、表にまとめてみました。

また、「普通の方は気が付かない程度の違い」とは伺ったものの、一応「普通の人」であるわたしが飲み比べてみたのですが、正直分からなかった……です。が、「南アルプスの天然水」は、普段飲み慣れている味だな、と思ったので、やっぱり微差はあるような気はしています。
近所のコンビニで、そして、出かけた先で。どの水源から採水した天然水なのかを気にしてみると面白いかもしれません。
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