3.1415926535897……と続く円周率をそのまま札にしたカルタを遊んでいる映像が「神々の遊び」「プレイできる人が実在するのか!?」と話題になっています。
百人一首のように「あるフレーズが読み上げられたら、それに続くフレーズが書かれた札を取る」というルールなのですが、その“フレーズ”に使われているのは円周率のどこかに登場する数字5桁。普通の人にはチンプンカンプンで、数字の羅列にしか見えないはず。
「円周率カルタ」は、同人サークル「暗黒通信団」が手掛けたもので、読み札、取り札には円周率の約1000桁を5桁ずつに区切った数字が記載。例えば、「46095」と読み上げられた場合は続く「50582」、「78164」なら「06286」を取ることになります。
ほとんどの読者にはさっぱり意味が分からないかもしれませんが、キグロさん(@kiguro_masanao)は実際に遊んでいる様子を映した映像をTwitter上に投稿。参加者らが少し間を置いてから、落ち着いて取った札はいずれも正解。また、周囲からは「(その円周率の数字)知ってる知ってる」「聞いたことある」といった声も聞こえてきます。

ルールは、円周率約1000桁の一部が読み上げられたら……

それに続く数字が書かれた取り札を取るというもの


ルールは簡単だけど、札がただの数字の羅列にしか見えない件
この映像の詳細について、キグロさんに話を伺ってみました。
―― 映像はどこで撮影されたもの?
私が2年ほど前から主催している「数学デー」というイベントの一場面です。都内で開催していて、中学生から50代までの参加者が集まって問題を解いたり、勉強会や議論をしたり。また、映像のようにゲームに興じていることもあります。
―― なぜ札が取れるのでしょうか? 事前に練習していたとか?
練習はしていないと思います。もともと数百桁までは暗記していたそうです。さすがに千桁は覚えていないので、あの場では200桁以降の札を使わずにプレイしていました。
―― 映像では難なく札を取っているように見えますが、実際は?
実際にはかなり悩みながら取るシーンもありました。
参加者2人が1分近く円周率を暗唱したり、「70193」が読まれたとき1人が「71693しか知らない」、もう1人が「違う、これは706だ」とつぶやいたり。また、5桁ごとに暗記しているわけではなかったようで「(読まれた数は)どこで区切れるんだ?」と考えてしまう場面もありました。

過去開催の様子

数学の問題を解いたり勉強会をしたり、活動内容はさまざま


使用していた円周率カルタは、備品として所有していたものだとか
プレイヤーの悩み方もハイレベルな円周率カルタ。「円周率を極めた神々の遊び」のように受け止める向きもありますが、ネット上では「自分もやってみたい」「楽しそう」といった声もチラホラ。円周率ガチ勢にとっては“あり得ないほど難しいカルタ”ではなく、“普通に面白そうなゲーム”に見えるようです。
動画提供:キグロさん(@kiguro_masanao)
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