『学研の図鑑』シリーズの異色作、『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』が、5月23日に3300円(税別)で発売されます。「漫画のキャラクターガイド」でなく、あくまでも「図鑑」としての切り口で真剣に超人を解説する意欲的な1冊。



「もしも『キン肉マン』の超人が私たちの暮らす現実世界に実在したとしたら?」が制作のコンセプト。約700体もの超人について、正義、悪魔、完璧(パーフェクト)といった属性や必殺技を紹介するのではなく、形状や大きさの標本を網羅することに特化しています。


バッファローマンは「ほ乳類のなかま」、アトランティスは「魚類の仲間」、ザ・魔雲天(マウンテン)やサンシャインは「岩石・鉱物のなかま」と、超人は人類からの視点で分類。「道具のなかま」カテゴリー内で、ベンキマンやタイルマン、ジャック・チーらを「水まわり設備の超人」としてまとめるなど、細かい区分もされています。それにしても、「水まわり設備の超人」で2ページ埋まるのも『キン肉マン』のすごいところですね。


メジャーかマイナーかで超人に優劣をつけず、ハイクオリティなイラストで紹介している点も大きな特徴。超人オリンピック予選の燃えさかるガソリンプールを泳ぎ切れなかったことでおなじみ(でもない)、イカデビルやザ・ダンシャク、サザエキングといった通好みすぎる超人まで、しっかりと図鑑タッチで描かれています。

同書の企画・編集を担当するのは、図鑑編集室と辞典編集室の長でもある芳賀靖彦氏。なんと『キン肉マン』の超人募集企画に投稿し、ジャンクマンが採用されたこともある熱烈なファンとのことで、同書のクオリティにも納得です。

扉絵のジャンクマンをよく見ると、「芳賀くん」と投稿者名が。作品内に登場こそしなかったものの、「ハンマーヘッド」や「タキング」も採用されたそうです(公式ブログより)
「原作のタッチを忠実に守り、“塗り”だけでリアルさを表現するようイラストレーターに指示した」など、公式ブログには制作の裏話が掲載。芳賀氏の熱意が伝わってか、3月からの予約注文数は順調で発売前から増刷が決定し、図鑑としても出版業界としても異例の初版10万部を実現したとのことです。

ゲラを入念にチェックする芳賀氏(公式ブログより)
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