手に入りにくい愛用品を近所のスーパーに置いてもらうため、妻が奮闘する姿を漫画家の小坂俊史(@kosaka_s)さんが描いた漫画が話題です。好きなものを自ら買い支えることの大切さよ……!

このピーナツバターが近所で買えるようになるまでの物語
小坂さんの奥様が愛用するのはひと箱600円くらいの“相当いい”ピーナツバター。近所では買えず、電車で30分かけてわざわざ買いに行っていました。「生まれながらの貧乏性」な小坂さんはこのピーナツバターをパンに薄ーく薄ーく塗っていたのですが、ある日奥様から「そんなんじゃ全然ダメ!! もっと厚く塗って!!」と、すぐに使い切ってしまってもいいと言われます。
それは地元のスーパーにこのピーナツバターが大量に入荷されたから。実は奥様が商品リクエストを書いたのだというのです。近所のスーパーに入荷されたので「これで安泰」と思った小坂さんですが、奥様は「大事なのはこれからよ」。

奥様のお気に入りはプレミアムなピーナツバター

奥様のリクエストにより近所のスーパーにピーナツバターが置かれるようになった!
その日を境に、食卓に並ぶ食パンは4枚切りから6枚切りに。薄くなった分食べる枚数が増え、ピーナツバターの消費も増えます。奥様は、今回の入荷はあくまでも「お試し」で、ここで売れなければ2度と入荷されないため、自分たちで少しでも消費しなければいけないと熱弁します。ピーナツバター愛がすごい。
入荷分が完売した後は、スーパーに再入荷をリクエスト。その後もピーナツバターを消費し続け、再々入荷を達成します。その成果に「この町のみんなが買ってくれたからこそ」とうれしそうな奥様。「私はこの町のピーナツバター伝道師になったのだ」「この町が好きになってきた」と笑顔で語ります。小坂さんも、結婚と同時に実家から東京に出てきた奥様が、自分の町を好きになってくれたことを喜ぶのでした。

お試し入荷だからこそ、頑張って消費する必要がある

相変わらず、ピーナツバターを厚く塗っている
当たり前ですが、製品やサービスは誰かが買ったり使ったりしているからこそ、存続しています。だから、「好きなもの」があれば、それを買い支えることは大切なのですね! 奥様のピーナツ愛と情熱と努力、それを見守る小坂さんのやさしさがすてきです。
漫画を読んだ読者からは「自分がまず買って、今後をつなぐことが大事」「その努力素敵」「自分が良いと思うものは他の人も評価して人気になるに違いない、とあぐらかいてちゃダメなんですね」「面白くてほっこりしてお腹が空きました」と共感するコメントが寄せられています。
「自分がまず買って、今後をつなぐ」
このお話は、小坂さんの単行本『新婚よそじのメシ事情』2巻に収録。同作では小坂さんの新婚食卓事情をほぼノンフィクションで描いています。
ハンバーグのお話も試し読みとしてTwitterで公開されています
画像提供:小坂俊史(@kosaka_s)さん
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