爆弾処理専門の傭兵と、人間の盾になるための人型ロボット。守るものと守られる者の深い絆を描いた漫画「爆弾処理をする男の話と、相棒の少女ロボットの昔話」が反響を呼んでいます。最後まで読み終わった後に、また読み返したくなる作品です。
爆弾処理専門の傭兵をしているノアは、少女の姿をしたロボット、リタを相棒にして仕事をしています。リタはいざというときに盾になるからと会社が用意した古いタイプのロボットですが、有能で気のいい彼女のことを今では良い相棒だと思っています。

リタは確かにロボットですが、人間のような感情があります。突然、ノアがどんな人間なのか聞きたがったり、土地の病にかかったときに心配して見舞いにきてくれたり。病気で寝込んだノアの額に手を当てて、安心して眠るように話し掛けるリタには、まるで親が子を慈しむような優しさが感じられます。
仕事に復帰したノアは、爆弾のあるエリアにいる子どもを遠ざけるようにリタに命令します。そこでリタは子どもをかばって地雷の爆撃を受け、片腕を失ってしまいます。相棒が片腕を失ったという状況で、「リタがロボットで良かった」と心底思ったノア。彼にとってリタは道具以上の存在になっていて、相棒を失わずに済んだことのほうが大事だったのでした。

そして物語は、リタの視点へと変わります。実はリタはかつてベビーシッターとして赤ちゃんの頃のノアを世話していました。ノアが2歳になるまで短い時間を一緒に過ごしたリタ。彼女にとっては大切な記憶ですが、幼かったノアはそのことを覚えてはいないようです。法改正でロボットが保育事業から撤退することになり、彼女は爆弾処理の仕事に転職することに。そこで、爆弾処理班の名簿でノアを見つけたのでした。
リタは小さかったノアを見ていたときと同じように、今でも大きいノアを見ています。だからこそ、ノアがどういう人間に育ったのか知りたかったし、病気にかかったノアが安心して眠る方法も知っていたのでした。それを踏まえてまた最初から読むと、リタの言動の意味が理解できて、彼女の深い愛情が見えてきます。
ロボットだけど我が子のように見つめるリタと、そうとは知らずにリタを相棒以上に気にかけるノアの物語に、読者からは「泣いた」「こころに染みる」「ひとつの映画を観たような感覚」などの、感動を伝えるリプライが届いています。
作者は漫画家の板倉梓(@wattstower)さん。現在サンデーうぇぶりで「幼なじみと神さまと」を連載中、第1巻が発売中です。
「爆弾処理をする男の話と、相棒の少女ロボットの昔話」













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