ある小学校のPTAが催した、「逃走中」イベントがとても楽しそうです。先生や保護者が黒装束に身を包み、ハンターとなって生徒たちを追跡。追うほうも追われるほうも全力の勝負です。

ゲームの目標は、とらわれた校長先生の救出。生徒は元ネタのテレビ番組と同様にハンターをかわしつつ、謎解きのミッションを突破しなくてはなりません。水を飲むミッションが何度も発生したり、捕まった生徒は短時間で解放されたり、子どもたちへの配慮も万全。最後はサプライズで生徒がハンターを追うミッションが発生し、イベントは大盛況に終わったそうです。
ルール設定も行き届いている
このイベントは、PTAによる校内清掃のオマケとして企画されたもの。「今年は掃除のあとに逃走中やるよ!」と告知したところ、前年は50人程度だった参加者数が、「ほぼ全員」のレベルまで跳ね上がったそうです。
同企画の広報担当者としてTwitterで紹介した花房マキ(@madhoney01)さんに、編集部は詳細を聞きました。イベントはPTA会長が考案した初の試み。以前から「子供たちと先生、保護者みんなで一緒にやりたい!!」と温めていた思いを、運営本部のメンバーが問題点の解決などを考えて1つ1つ形にし、実現にこぎ着けたといいます。
安全のため低学年の生徒についた同伴者を含め、参加した保護者は100人以上。教員と有志の保護者、PTA役員約40人がハンター役を務めたそうです。服装については「サングラスのみ必携でほかは黒ければOK」とだけ定められ、めいめいが工夫を凝らしてハンターになりきったのだとか。

子どもたちは口々に「楽しい!」「怖い!」「謎解きが難しくても校長先生を早く助けてあげなきゃ」「○○君のお父さん、足が速すぎる」などと声を上げながら、おのおのが作戦を立てて逃げたり隠れ場所を探したりと、大層楽しんでいたとのこと。学年を問わず、みんなが懸命に走ったり謎解きに挑んだりしているのが印象的だったと、花房さんは語りました。
なお、救出目標の校長先生は細かい行事にもよく参加し、マラソン大会で各学年男女別全てで一緒に走るなど、生徒との交流に意欲的で皆から親しまれているとのこと。最後は生徒に助けられ、参加者全員が腕を上げて作ったアーチをくぐって朝礼台まで移動し、拍手に包まれながらエンディングを迎えたそうです。ちなみに校長先生は2019年度で定年退職だそうで、すばらしい思い出になったのではないでしょうか。
画像提供:花房マキ(@madhoney01)さん
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