かつては日本のトイレ市場を席巻していた「和式便器」。しかし、戦後爆発的に広まった「洋式便器」に取って代わられ、今では一般家庭のトイレはほとんどが洋式便器になっている。

 しかし、和式便器はしぶとい。

 駅やデパートなどの、多くの人が使うトイレには、必ずと言っていいほど1つは和式便器が残っている。2016年に文部科学省が行った調査では、公立小中学校のトイレの6割が和式便器だという。

 日本人の多くは洋式便器を望んでいると思われるのに、なぜ和式便器がなくならないのか。それを探るために、和式便器と洋式便器のメリットとデメリットを確認してみよう。