自分の足でドスンドスンと歩いて移動するロシアの超大型重機が「かわいい」「ハウルの城みたい」と、Twitterユーザーの間で話題になっています。

重厚感たっぷりに歩く超大型重機の正体は「ウォーキング・ドラグライン」と呼ばれている、炭鉱などの鉱山地帯で活躍している掘削用の大型マシン。主に米国、ロシア、英国の工業メーカーが生産しています。
注目を集めるきっかけとなったのはTwitterユーザー・Goriva(@Goriva)さんが投稿した動画で、元となった映像はYouTubeで公開されています。
動画を見た人からはジブリ映画「ハウルの動く城」に登場した歩く城っぽいというコメントや、ゲームクリエイター・小島秀夫が生んだ名作「メタルギア」シリーズに登場したメカっぽいというコメントが見られたほか、太い足でドスンドスンと地面を踏みしめて移動する姿がかわいいといった声も。こういうの好きな人にはたまらないですよね。



このウォーキング・ドラグラインは、1933年に旧ソ連における工業用の国営企業として創業し、のちにT-34戦車などの生産も行った「ウラルマッシュプラント」が開発・製造した「ESH 6/45」とみられます。
ウラルマッシュプラントは、1992年に一般企業となってからロシア最大のエンジニアリング企業グループ「OZM」の傘下となって、現在も工業製品の製造を続けていますが、製品一覧を見る限りでは同型期はすでに生産していないようです。

しかし、調べてみるとモスクワの業者が1986年製の同型機(No.不明)を修理してリース業を行っており、ロシア圏ではまだまだ現役で活躍しているようです。

さらにロシアの産業ポータルサイトでは、1989年製の同型機(No.319)が約1880万円(1100万ルーブル)で売りに出されていました。思わず二度見しましたが、どうやら間違いではないようです。

(春山優花里)


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