新生銀行がこのほど発表した「2019年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の毎月のお小遣い額は3万6747円と、前年から3089円減り、1979年の調査開始以来2番目に低い金額になりました。女性会社員も3万3269円(前年比1585円減少)と過去最低でした。

男性会社員の場合、年代別では前年に4万円を超えていた20代と50代も3万円台後半に減少。この1年でお小遣いが減ったという人は50代が多く、減った理由は「給料が減ったから」が48.6%で最多。「生活費にかかるお金が増えたから」(27.1%)、「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」(25.2%)が続いています。


一方、お小遣いがアップした男性会社員に理由を尋ねると、1位は「給料が上がったから」が64.8%でしたが、これに次いで「副業を始めたから」(15.2%)が入っているのが目を引きます。
男女とも2割強は副収入があり、1カ月当たりの副収入額は男性会社員が平均2万9104円、女性会社員は平均1万3155円でした。収入源は、男性会社員は「ポイント・アンケートサイト」「株式投資」「アルバイト・副業」がトップ3。女性会社員のトップ3は「ポイント・アンケートサイト」「アルバイト・副業」「フリーマーケット」でした。

お小遣いの使い道トップ3は、男性会社員は「昼食代」(43.1%)、「携帯電話代」(25.1%)、「嗜好品代」(18.8%)、女性会社員は「昼食代」(36.6%)、「携帯電話代」(36.2%)、「身だしなみのための費用」(31.1%)──でした。
お小遣いのやりくり術は、男性会社員は「昼食費を安くする」、女性会社員は「弁当を持参する」がトップ。ランチ代の平均も、男性会社員は555円(前年比15円減)、女性会社員は581円(同5円減)と、前年より減っています。
景気は悪くないはずですが、物価の上昇など支出の増加に比べて給料はそれほど上がっていないという実感の方が多いのではないでしょうか。企業が社員の副業を相次いで解禁する中、会社で給料が増えない分は副業で……という動きも増えそうです。
調査は4月5〜8日、会社員など2717人を対象にインターネットで実施しました。
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