田中圭眠りすぎじゃないか説。
■「翔太へ」という偽遺書のファイルは最初になかった
翔太が菜奈のパソコンを立ち上げたときには「翔太へ」というファイルは存在しない。メールが届き、それを読んだ後に翔太がそのファイルに気づく。ファイルを作ることができるのは翔太しかいないのでは?という説。だが、メールを受信したらファイルを生成するみたいな仕組みだった等、いくつか他の可能性が考えられる。
■翔太が眠るシーンが多い
日が暮れるなか、部屋でひとり翔太は悲しみにくれ「会いたいよー」と泣き崩れて眠ってしまう。第1章最終回でも、日が暮れるなか翔太が深く眠っているシーンが意味ありげに挿入されていた。2話連続で、日が暮れるなか翔太が眠っているシーンが描かれるのは、ただの偶然だろうか。これは、別人格が発動するトリガーを描いたシーンなのではないか。可能性はあるかもしれない。
二重人格説と双子説
秋元康企画のドラマ「愛してたって、秘密はある。」は二重人格オチだった。だが、まだこちらは二重人格になる因果みたいなものが伏線として描かれていた。
「あなたの番です」は、いまのところそういったことがあまりにもなさすぎる。
特別編で『パノラマ島綺譚』が重要なアイテムとして登場した。そっくりな男が入れ替わるという物語なので、これが二重人格もしくは双子であることを示しているのではないかという説もある。だが、『パノラマ島綺譚』は、そっくりな男が入れ替わることが物語の最初に読者にはっきりと明かされる。謎をふりまいておいて、最後に双子でしたという展開はさすがにいまどき夢オチに近いご法度だ。
二重人格説と双子説は、正直なところ考えたくない。それがアリなら、なんでもできちゃうからだ。ほとんどのアリバイは無意味化するし、むちゃなどんでん返しでも簡単にできてしまう。
第2章「反撃編」、われわれの予想をくつがえす展開をしながら、謎解きもしっかりしていってほしい。期待。
米光一成
ゲーム作家、デジタルハリウッド大学教授。代表作「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「はっきよいゲーム」等
たけだあや
イラスト、粘土。京都府出身。
