トライテック社が販売する製図用定規(テンプレート)の一部で、1cmあたりの目盛りが9mm分しかないという製品が見つかりました。該当の商品は国家資格の一つ、建築士試験対応商品となっています。

不具合が見つかったテンプレート
商品名はトライテック社が販売する「建築士試験用組み合わせテンプレート定規003-010」。薄いプラスチックの板に、「1/100」「1/200」といった縮尺の違う定規が4面用意されているほか、コンパスを使わなくても正円が書けるほか、なぞるだけで簡単に正方形などが描けるとあって、建築や製図を学ぶ人から非常に人気のある商品です。

商品の詳細
そんな「建築士試験用組み合わせテンプレート定規003-010」ですが、Amazonでの販売ページには「目盛りに誤りあり」という不具合に関するレビューが寄せられています。ねとらぼ編集部では不具合のある製品を購入者から借り受け、状況を確認してみました。
不具合の程度は?
不具合が確認されたのは1/100の定規の部分。短辺にある0〜8cmのところを見てみると、6cm〜8cmの目盛りが9mmずつしかなく、全体では2mmのズレがあることが分かります。
これについて販売元のトライテックを取材したところ、2013年製の製造の該当商品に不具合があったことを把握しているとのことで、該当製品を持っている顧客がいる場合は返品交換を受け付けているとしました。
またこの取材を受けた後、トライテック社は8月20日付で「お詫びとお知らせ」を自社サイトにて掲載。「【建築士試験用組み合わせテンプレート定規003-010】の一部において、 2013年の製造ロットの製品に関して右側短辺(正面視)1/100目盛り表記に誤りがありました。 実寸で6mm と7mmで1mmずつ誤って少なく表記されています(原文ママ/※)」「現在販売されている製品はすでに改良され問題ありません」と、2013年に製造した該当製品にのみ不具合があったことを知らせつつ、「まことにお手数ですが、お客様のお手元に当該商品がございましたら 弊社迄ご連絡をお願いします。無償にて交換させて頂きます」としています。

トライテック社の公式サイトに掲載された「お詫びとお知らせ」(公式サイトより)
※お知らせに掲載された「実寸で6mm と7mmで1mmずつ誤って少なく表記されています」という部分に関しては、「6cmと7cmで1mmずつ誤って少なく表記されています」の誤表記と思われます。

9mm分しかない目盛り

不具合のない製品と比べると2mmのズレがより分かりやすい。奥が不具合が見つかった製品。手前が不具合の解消された現行品
国家試験などで使われる機会もあるこの商品。該当製品を持っている場合は使用前に確認すると良さそうです。
トライテック問い合わせ窓口
トライテック通販部:0774-63-2039
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