東映エージエンシーは8月19日、同社が制作を受託している東京ドームシティシアターGロッソでのヒーローショー運営に関するハラスメント被害について、最終報告とお詫びを発表しました。

シアターGロッソのヒーローショーの運営を巡っては、恒常的なハラスメントがあったとヒーローショーのMCを務めていた女性が今年6月に告発。シアター運営の東京ドームと、制作を受託していた東映と東映エージエンシーが聞き取り調査した結果、計6人がハラスメントを行っていたことが7月には確認され、処分と対応を行うと発表されていました。
ハラスメントに関与していたのは、東映エージエンシー社員1人、委託先の会社に所属するスタッフ5人。最終報告では、「まず、被害を受けた方及びそのご家族に対し、SNS上で訴えなければならなくなるまでハラスメント等を防止することができず、不快な思いをさせ、多大なるご迷惑をおかけしましたこと、改めまして心よりお詫び申し上げます」と謝罪。続けて、「今回の調査結果を受け、当社としては、ヒーローショーを制作する会社としての責任を重く痛感しております」とし、6人の処分を改めて発表しました。
東映エージエンシー社員1人に対しては社内規定に基づき厳正な処分を行い、今後ヒーローショーの制作に関与しないことを決定。委託先の会社スタッフ5人に対しては、「ハラスメント等の内容に応じた出演停止も含む厳正な処分」を行ったといいます。
今後、再発防止策として、(1)ヒーローショーに関わるスタッフ全員に対するハラスメント講習の定期的な実施、(2)ヒーローショーに関わるスタッフが匿名で相談可能な外部の通報窓口の設置、(3)東映エージエンシー、東映、委託先会社がハラスメント対策担当者を置く、(4)第三者の専門家による定期的な聞き取り調査を実施し、専門家とハラスメント対策担当者の連携を密にする――を行い、改善を続けていくとしています。
このうち、(1)と(2)に関しては実施済みで、さらに周知していくとのこと。また、「このような報告内容について被害を受けた方及びそのご家族とお話をさせていただいた上で、処分の内容並びに今後の再発防止策についてもご理解をいただくことができました」と報告しています。
また、東京ドームも報告を掲載。「当社従業員の関与は認められなかったものの、本ヒーローショーの主催者として、ハラスメント等が行われる環境、風土を看過してきたことにつき、被害に遭われた方及びそのご家族に対し、あらためて心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「今後は、このような事態が二度と起きないよう、当社による管理を強化するとともに、株式会社東映エージエンシー、東映株式会社に再発防止策等の管理体制の強化を強く求めてまいります」としています。

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