米ソニー・ピクチャーズは8月21日(日本時間)映画「スパイダーマン」新作を巡る米報道に対し「多くのニュースは誤解」として、Twitter上で声明を発表。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)製作の中心人物であるケヴィン・ファイギ氏が映画「スパイダーマン」新作のリード・プロデューサーから外れることを認めつつも、作品のMCU離脱については明言を避けました。
発端は米Varietyなどが伝えた、ディズニーとソニー・ピクチャーズの対立報道。これによると、ディズニー側は従来の「興行収入の5%+グッズ収益(5% of first-dollar gross and all merchandising revenues)」という契約を見直し、ソニー・ピクチャーズ側と五分五分の資本関係を求めており、交渉は難航。金銭面での折り合いがつかなければ、「スパイダーマン」のMCU離脱が濃厚であるとの内容でした。
こうした報道を受けて、ファンが反発。作品のMCU残留を求める署名活動や、ソニー製品の不買を呼びかける人などが現れるなど、ネット上で大荒れとなりました。

ソニー・ピクチャーズはこうした声に応える形で、Twitter上で声明を公開。金銭面での対立には言及せず、ファイギ氏の離脱はあくまでもディズニー側の決定であると釈明。将来的にはファイギ氏のプロデューサー復帰に期待したいとしつつも、ファイギ氏が当面多数のMCU作品を手掛ける立場にあり、多忙により他社IP(「スパイダーマン」)にまで時間を割く余裕がなくなったのだと説明しました。

ソニー・ピクチャーズは「ケヴィンは素晴らしく、われわれは彼の助力に感謝している。われわれは彼が示してくれた道筋を感謝と共に歩んでいく」と、ツイートを締めくくっています。今後歩んでいく「道筋」が具体的に何を意味するかは不明。
文字通り受け取るならば、今回発表されたのはファイギ氏の離脱のみで、今後「スパイダーマン」がMCUに残留するかどうかは分かりません。とはいえファイギ氏こそMCUの主柱ともいうべき人物だけに、これからのシリーズ展開への影響が懸念されます。
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