映像が浮かんで見える……! 近未来がきたぁぁぁ! JR東日本の主要駅に置かれたデジタルサイネージが「ついに未来が来た」などと話題になっています。

何か凄いのがあったので思わず録画。未来が来てる!
近未来かんじた!
話題になっている3Dホログラム看板はJR東日本の一部の駅に設置されているもの。Twitterには、映像や画像とともに「未来が来てる」「AKIRAっぽい近未来感じた」といった驚きのコメントが多数投稿されています。
ナゾの装置の正体は?
この浮遊するホログラム看板は、Life is Style社が開発した「3D Phantom」という3Dホログラムディスプレイを採用したものです。

なぜ空中に映像が表示されているように見えるのか。LEDが組み込まれたブレード(羽根)を高速回転させ、LEDライトの残像により立体映像に見える仕組みです。ここまで進化したものではないですが、昔、こういう玩具があったような気がします。
出荷時の3D Phantomを見ると、4枚のブレードに小さなLEDライトがたくさん組み込まれています。これが高速回転して映像を表現します
最近では、空中に映像が浮かんで見えるもの全般を指してホログラムと呼ばれることが多くなっています。本来、光源を持つ羽根を回転させて映像を投影する装置はバーサライタやPOV(残像=Persistent Of Vision)と呼びますが、本稿ではまとめてホログラムを使用します。
駅に近未来のホログラム看板、何のため?
このホログラム看板は、2019年現在JR東日本が開発を進める「案内AI」の実証実験のために首都圏の複数の駅に設置されたものです。AIが乗換案内や駅周辺情報、飲食店情報などを提供する案内AIシステムの実用化に向けて、利用者の質問への対応の正確さなどを検証し、実用化に向けて「より賢く」なるように育てています。

設置の目的は、案内AIシステムの存在を利用者の目に止めてもらいやすくするためだそうです。ホログラム看板には「AI実証実験中」などと、AIが案内を行っていることを4カ国語で表示していました。他にも、金魚が画面内を泳ぐアニメーションや、回転するJR東日本ロゴなど、3Dを生かした映像もいくつか見ることができました。



この実証実験はJR東日本の東京駅、浜松町駅、品川駅、新宿駅、池袋駅、上野駅、横浜駅の7駅と、東京モノレールの羽田空港国際線ビル駅の計8駅で実施。実験期間は2019年8月5日〜11月10日です。
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