リアル解散まであと1カ月……。
アカペラのフジファブリックでゾワゾワする
グイッと引き込まれるミステリー展開に、どうしても森下佳子の脚本に目が行ってしまうが、このドラマ、演出や画作りもかなりハイレベルだ。
毎回、タイトルの出し方がメチャクチャ凝っていて、今回だと、工場の前でバラバラの方向を向いたサニサイのメンバーたち、その上にタイトルドーン。CDのジャケットになりそうな格好よさだ。
メイクをしながら、ショボイ営業仕事に来なかった凛怜のグチを言い合うシーンの構図も斬新過ぎた。真上からのカメラで、メンバーの頭頂部しか写っていないのだが、鏡に映った顔で表情は分かり、それぞれ目線を合わせていないことが伝わるという。こんな画、見たことないよ!
音楽の使い方も絶妙で、ラストで死んだ(?)瓜田の顔から、夜の港を走るサニーサイドアップ。そのバックに流れるアカペラの歌にゾワゾワしてしまった。
あの歌は、アイドルになる前の花梨がストリートライブで弾き語りしていたのと同じ、フジファブリックの「タイムマシン」。おそらくアカペラの声も花梨のものなのではないかと。
「後悔だけはしたくないのです」
「戻れるかなタイムマシンのように」
という歌詞がものすごく暗示的だし、なぜここで花梨の歌がフィーチャーされるのかというのも気になるところ。
何らかの事情で瓜田を突き落としてしまったハナをかばい、愛が自首したという展開が本命だと思っていたが、もしかするとここに花梨も絡んでくるのかもしれない。どっちにしても悲しい結末なのだが……。なんとかハッピーエンドになるというルートはないものか。
ちなみに「タイムマシン」は、フジファブリックの初代ボーカル・志村正彦の遺作となったアルバム「CHRONICLE」に収録されている楽曲だ。
北村ヂン
文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter