医師向けのキャリア支援サービスを提供するメディウェルが「医師の年収」に関するアンケート調査を実施し、その結果を公開しました。全体の年収は中央値が1700万円と高収入な傾向がある一方で、労働条件に見合った処遇がなされている医師といない医師の差が開いているようです。

今回の調査対象となったのは、医師1855人。勤務状況をたずねる質問では、病院(大学病院以外)に勤務する医師が55.8%で最も多く、次いでクリニック勤務医が16.1%、大学病院勤務医が15.3%となっています。
「アルバイト・副業を含めた現在の年収」についての質問では、1400〜1600万円が12.9%で最も多く、それとほぼ並んで1600〜1800万円が12.7%という結果で、年収の中央値は1700万円となっています。

男女別では、男性医師は1600〜1800万円が13.8%と最も多く、次いで1400〜1600万円が13.6%となっています。一方で、女性医師は800万円未満の年収が22.0%と最も多い結果となっており、次いで800〜1000万円が17.2%となっています。女性医師の方が年収が低くなっている背景としては、調査対象となった男性医師より、女性医師の方が平均的年齢が10歳ほど若いということに加え、育児や出産などの事情によって勤務時間・勤務日数の制約ができていることが考えられます。

また、アルバイトもしくは副業を行っている医師は全体の68%と7割近くに上っており、それらを除いた年収の中央値は1,300万円となっています。これは、アルバイト・副業込みの年収の中央値と比べると400万円ほど低く、それだけ医師の収入ではアルバイトや副業が重要になっていることが分かります。
全体として割合は少ないものの、調査対象の110人が「開業医」としてクリニックを開業しています。勤務医の年収は、全体とあまり差は見られませんでしたが、開業医では800万円未満が17.3%と最も多いものの、3000万円以上が16.4%を占める結果となりました。
開業医の年収の中央値は1700万円ですが、人による差が非常に大きいことが分かります。医師であっても、開業は年収が大きく上がる可能性もある一方で、リターン、リスクともに大きい選択だと言うことができます。
また、年収には、能力やスキル、業務量ではなく、医師としての経験年数が反映されることが多い傾向にあり、実際の仕事に見合った収入が得られないという医師もいるようです。自分の能力や業務量に収入が見合わない場合、経営層との交渉も視野に入れ、それが叶わなければ転職を視野に入れたほうが良さそうです。
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