ねとらぼ

値段が高くなると、どう変わるのか知りたい。

マーボー豆腐こそ、豆腐の違いがハッキリ出る

 中華合わせ調味料を使ってマーボー豆腐のソースを大量に作ってお玉で一杯分すくい、豆腐を入れて3分煮てみました。作業自体は簡単ですが、豆腐7種分ともなると、けっこう時間がかかります。

※No.7の豆腐は1丁が小さいので、ソースも少なめにしています


クックドゥソース

味の均一化をはかるため、中華あわせ調味料を使います



マーボー豆腐を作るところ

ひき肉と炒めたソースに豆腐を入れて3分煮る



マーボー豆腐ができたところ

できたー!


 一目で分かるのが「調理後の豆腐の大きさがまるで違う」ということ。ほぼ同じ切り方をしているのですが、調理過程で崩れる度合いが異なるのです。また、豆腐によって水っぽさにも変化が現れるようです。

 弾力があり歯ごたえのある豆腐だったり、つるっとしていて崩れやすい豆腐だったり、水っぽくない豆腐だったりと、個性が強く感じられました。


No.1のマーボー豆腐
No.2のマーボー豆腐

水っぽさも違いますが、これも豆腐の個性



No.3のマーボー豆腐
No.4のマーボー豆腐

No.3は絹だけあって崩れやすい



No.5のマーボー豆腐
No.6のマーボー豆腐

No.6はかなりしっかりめのお豆腐



No.7のマーボー豆腐

No.7は滑らかな豆腐でした



マーボー豆腐の評価

豆腐ごとにいいところが違う


 結論:豆腐には個性がある

 いろいろやってみて、このことはハッキリ分かったんですが、依然として「値段が違うと、何が違うのか」はサッパリ。


値段と相関するパラメータが知りたいことを示した図

だから、ほんと、このパラメーターを知りたいの


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メーカーに何が違うのか聞いてみた

 もう自分の舌では分からなさそうだったので、メーカーに聞いてみることに。今回、購入したNo.2、4、5、6、7のメーカーであるアサヒコに取材したところ、値段の違いには大きく2つの要因が関わっているそうです。

  • 製法:より手作りに近いと価格が上がる
  • 大豆:高い大豆だと価格が上がる

 また、「同じ大豆でも濃い豆乳を使うと値段が高くなる」「国産大豆だと値段が高くなり、甘みが強く、白い色に仕上がる」といった傾向があるとのこと。しかし、「国産は良い、輸入はダメ」というシンプルな話でなく、輸入大豆でもおいしい豆腐はあるそうです。


メーカーの話を漫画化

豆腐の値段は、主に製法と大豆の値段で変わるらしい


 「なるほど、そうだったのか! 見た目にも違いが出るのか!」と豆腐を見比べてみたところ、見事にどれも白い。「ま、安いのでいっか」で買っていた筆者には分からない違いがあるのでしょうか……。

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まとめ

 豆腐の値段による違いについては、“シンプルで分かりやすい何か”を見つけることはできませんでした。ただ、違いが全くないわけではなく、マーボー豆腐では豆腐が仕上がりにかなり影響することが分かりました。「好みのレシピと相性のいい豆腐探し」をするのもなかなか楽しそうです。

P.S. 筆者が一番おいしいと思う『チョコモナカジャンボ』は、我が家の近所のコンビニで販売されているもの。あまりおいしくないのはよく行く業務スーパー。さらにおいしくないのは、自宅の冷凍庫で保存していたもの。

 Webメディア「デイリーポータルZ」の取材(2014年)によれば、同製品は「できたて(工場で製造してから時間がたっていない)方がおいしい」そうなので、商品の回転率や保存期間の問題なのではないかと思います。以上、豆腐とは無関係なお話でした。

高橋ホイコ

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