製品評価技術基盤機構(NITE)が暖房器具に関する注意喚起を発表しました。火災などの事故により5年間で108人が亡くなっています。

ストーブやヒーターの事故に注意(NITEの注意喚起より)
同団体の調べによれば、2014年度〜2018年度に発生した暖房器具の事故は965件で、そのうち火災事故が726件。肌寒くなる10月から件数が増え始め、1月にピークを迎えるといいます。
死者が出たケースは92件108人。死亡事故の割合をみると、石油暖房器具(ストーブ・ファンヒーター)による被害が50件57人と半数以上を占めています。

死亡事故や全焼などの被害が出ています(NITEの注意喚起より)

原因で多いのは石油暖房器具(NITEの注意喚起より)
石油暖房器具の事故で最も多いのが、使い方が原因で起こる火災。給油時に灯油がこぼれて引火する、間違えてガソリンを入れてしまう、ストーブに可燃物が接触し発火するなど、ふとした不注意が大きな被害を引き起こしているようです。
同団体は「石油ストーブ・石油ファンヒーターの事故を防ぐポイント」として以下の4点を挙げています。
- 給油する前に必ず消火する。給油後は、給油口キャップをしっかりと締め、灯油が漏れないことを確認してから本体にセットする。
・灯油は灯油用ポリエチレンかん(以下、「ポリタンク」という。)などの専用容器に入れ、ガソリンと別の場所で保管する、ラベル表示で区別するなど、誤給油を防ぐための対策を徹底する。
・周囲に可燃物などを置かない。特に衣類などを乾かさない。
・就寝する前に必ず消火し、完全に消えたことを確認する。
12月に入り空気が乾燥するとともに、寒さの厳しい日が続きます。石油暖房器具を使用する際は注意を払い、不幸な火災を未然に防ぎましょう。
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