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孤独に生きる女性の前に訪れた奇跡のような出来事を描いた漫画が、じんわりと心に染み込んできます。作者は漫画家のいわさきふみ(@iwawaw)さん。
家族も友人もおらず、死んでも良いとさえ思うこともある未希子。過去に熱中していた趣味も今では虚しく感じ、社会の大きな流れから外れていると思うほどの孤独な日々です。
エアメールがきていたことを思い出し封を切って読もうとしたその瞬間、差出人の外国人、キャサリンが目の前に現れました。かつて未希子が出した創作同人誌を持って。

即売会でその本を唯一買ってくれた人が、キャサリンの叔父でした。キャサリンは日本語を教えてもらいながら、未希子が自分の孤独を描いた同人誌を読んだそうです。そして彼女にはどうしても未希子に渡したいものがありました。それは、未希子の同人誌への“返歌”でした。
キャサリンが“返歌”として描いた漫画は、たとえ孤独でも寄り添ってくれる友人が現れること教えてくれていました。昔の自分が描いた同人誌を読んで、思いを受け取る人がいた。まったく孤独ではないと気付き、未希子は涙を流したのでした。

次の作品を描くという希望を見つけた未希子。キャサリンに出会うたった数分前まで「今日は死ぬのにうってつけの日」と思っていたはずが、キャサリンと昔の自分のおかげで「奇跡にうってつけの日」に変わりました。最後のコマで明るい笑顔を見せる未希子を見ていると、次は希望に満ちた同人誌を描くのかもしれないと思えます。
漫画『奇跡にうってつけの日』は、作者のいわさきさんが2018年に同人誌で発表した作品。同人誌はBOOTHで販売中です。
漫画『奇跡にうってつけの日』







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