東急グループは、3月1日から東急線沿線で交通、映画、食事が一体になったサブスクリプション型チケット「東急線・東急バス サブスクパス」の実証実験を開始します。「サブスクパス」を使うと、東急全線、東急バス全線が乗り放題になるほか、映画館「109シネマズ」の映画見放題などの選べる追加サービスを受けられます。第1弾での申し込みは、オンラインマーケットSALUSで1月16日開始予定。

「東急線・東急バス サブスクパス」は、1カ月単位の登録制サービス。サブスクパスの価格は1カ月1万8000円(税込)から、有効期間は1カ月間で、2020年3月、4、5月から選択できます。
「サブスクパス」の基本となるのは東急線全線、東急バス全線の乗り放題乗車券。ここに「109シネマズ」の映画観放題パス、東急線沿線の駅構内にあるそば屋「しぶそば」の定額パス、専用電動自転車と駐輪場の貸与サービスの3つの中から、利用者の好きな追加サービスを1つ以上選択し購入できます。

「サブスクパス」に登録すると、東急線全線・東急バス全線の乗り放題乗車券に、選択した追加サービスが印字されたパスが発行されます。このパスを提示することで、対象のサービスが受けられる仕組みです。
109シネマズの「映画観放題パス」は対象映画館で何度でも映画を鑑賞でき、しぶそばの「定額パス」では全12店舗(一部新規開業予定)で1日2回かけそば、またはもりそばが食べられます。また、専用電動自転車と駐輪場の貸与サービスでは、東急線沿線の一部の駐輪場に、申込者専用の電動自転車と駐輪スペースが用意されます。
こうした電車やバスなどの交通手段と、映画、食事などの生活サービスが一体となった定額制サービスは、日本初の取り組み。
東急グループによると、「サブスクパス」は「高齢化に伴い外出機会の減少が見込まれるなか、交通・不動産・生活サービス事業を展開する東急グループの総合力を活かし、交通手段と生活サービスをセットにすることで、お客さまの回遊性・利便性を高め、沿線価値のさらなる向上を目的」としているとのこと。
今回の実証実験では、購入者層のニーズや利用動向を調査し、今後は、「交通を基軸にしたあらゆるサービスとの連携を念頭に、デジタル基盤での複合的なプラットフォームサービスの本格導入を検討」するとしています。
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