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「ひとりかくれんぼ」「エレベーターで異世界へ行く方法」「飽きた」「鬼門を開ける方法」「タットワの技法」などなど……。好事家なら誰もが知るであろう、“異世界に行く方法”方法をめぐる数々の怪談や都市伝説を取り上げた漫画に引き込まれる読者が続出しています。 作者は「パルマ産」のサークル名で同人活動をしている藤野ハルマ(@parumasan1)さん。

高校1年生の神沢染くんは友人に誘われて廃墟を訪れます。都市伝説検証という名目で「ひとりかくれんぼ」を行い、動画を撮影するためです。神沢くんたちはおのおの別れ、ひとりかくれんぼを開始するのですが、間もなく怪異が起こり始め……。
ひとりかくれんぼを終わらせた神沢くんの側に立つのは、謎の巨大な黒い影。そう、儀式によって異世界から怪異を呼び出してしまったのです。ですがそれは見た目が怖いだけで特に害はなく、会話による意思疎通が可能でした。ただし神沢くん以外にその姿は見えず、幽霊のようなものらしく触ることはできません。

かくして神沢くんは「元いた場所へ帰れなくなった。お前が連れてきたのだから責任を取れ」と迫る影の怪異……うさんくさい方言で喋る、通称「オニ」を元の世界へと帰すため、さまざまに語られる「異世界へ行ける都市伝説の調査と検証」を始めるのです。
都市伝説を検証するうち、神沢くんは「異世界へ取り込まれつつある」という危険な状態に。オニはもうおしまいにしようと提案するのですが、神沢くんは「助けられた恩がある」と検証を続行します。その後も2人は検証を続けますが、やがて神沢くんの状態が、幽霊のような存在であったオニに触れられるまでに進行してしまいます。今度こそおしまいだ、と宣言するオニに対し、神沢くんが提案した最後の一手。それは世界の神話にしばしば見られる、あるルールを利用したものでした。

「黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)」。異世界の食べ物を口にした者は、元の世界へ帰れなくなる、というものです。そうすればオニは現世の者となり、神沢くんも異世界へ行けなくなり元に戻るはず。イチかバチかではありますが、オニは提案を受け入れ、ふたりは肉まんを半分こにして食べます。すると神沢くんの身体に異変が起こり、そして……。

物語のオチもまた都市伝説によるものなのですが、知られた内容から少しだけ改変され、作品を締めくくるにピッタリなものとなっています。神沢くんとオニの間に生まれる友情、少しずつ明らかとなるオニの正体、登場する数々の都市伝説。漫画好きな方はもちろん、オカルト好きな方にもオススメできる作品です。
都市伝説検証してたら鬼と友達になりました




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