国立がん研究センターが、大豆食品と発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクの関連について専門誌で論文を発表しました。これによると納豆・みそなどの発酵性大豆食品の摂取量が多いほど死亡リスクが低下することが分かったそうです。

この調査は40代から70代の男女約9万人を対象に1995年から平均約15年間を通じて行われたもの。もともと大豆にはタンパク質、食物繊維、ミネラル、イソフラボンなどの成分が含まれていることから、血圧・体重・血中脂質などに良い影響をもたらすことが報告されていますが、この研究では特に納豆の摂取量が多いほど循環器疾患死亡のリスクが低下する傾向がみられたとのこと。なお、総大豆食品摂取量は死亡との明らかな関連性は見られなかったそうです。
同センターはエネルギーに対する植物性タンパク質の割合が多いほど死亡リスクが低くなることを報告していましたが、今回の研究によって植物性タンパク質の中でも発酵性大豆食品が死亡リスク低下に関わっている可能性を示唆。発酵性大豆食品は日本の伝統的な食文化であることから、「日本人の長寿の要因の1つかもしれない」としています。

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