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トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の激レアカード「Black Lotus α(ブラックロータス アルファ)」が2月4日に東京・秋葉原のカードショップに出品され、そのすぐ翌日に売却されてカードゲーマーやネット民をざわつかせました。

価格のゼロが多い(画像はBIGMAGIC秋葉原店の公式Twitterより)
おまけに、売却時に店員が誤って類似カードの「Black Lotus β(ブラックロータス ベータ)」を手渡してしまうハプニングも発生。購入者がTwitter上で商品交換までの経緯を投稿したため、その行く末も含めて話題になりました。カードは6日朝に無事交換対応され、店側は公式Twitter上で謝罪文を掲載しています。
ねとらぼでは一連の状況について、カードを販売したBIGMAGIC秋葉原店の店長に話を聞きました。
Black Lotusは過去に約1800万円で落札されたこともある、名実ともに超貴重なカード。中でも最初期に生産された「α」版は希少価値が高いことで知られ、市場価値は100万円をくだらないと言われるほど。
その知名度は「マジック:ザ・ギャザリング」界にとどまらず、最近では別のカードゲーム「デュエル・マスターズ」の新パックに同名カードが友情出演(?)し、話題になったばかりでもありました。
カードは謝罪の上交換済み
――相場が分からないのですが、650万円のカードが売れるのはやはり珍しいのでしょうか?
店長:そうですね、100万円を超えるカードは当店にも2枚しかございません。その内の1枚が今回ご購入いただいたBlack Lotus αでした。高額になるのはそれだけグレードが高い(保存状態が良い)もので、1000万円を超えるものはさらに状態が良いものになります。今回売れたBlack Lotusのグレードは10段階で「7」になりまして、最高の「10」になると、もうこの世に存在するのかしないのか……というくらいレアです(※海外オークションで落札された約1800万円のBlack Lotusのグレードは「9.5」)。
――誤ってBlack Lotus βを販売してしまったと気付いた際のことを聞かせてください。
店長:購入者さまがツイートされているのを拝見し、その夜のうちにTwitterのDMでコンタクトを取らせていただきました。夜間で店の者も退店済みで状況が確認できなかったため、朝のうちに在庫を確認し、お客さまが来店された際に双方で内容を再確認し、謝罪させていただいた上で交換対応いたしました。
購入者がTwitterで報告するも……よく見るとカードの上の商品タグに「BETA」と書いてあるのが分かります
カードが別物だったことに気付き、再び注目を集めることに
翌朝になり無事交換対応が行われたとの報告がありました
これにはお店側も謝罪

――ちなみに返品された「β」の金額も教えてください。
店長:ご返品いただいたBlack Lotus βもグレードは「7」で、価格は350万円になります。
ネット上の注目を大いに集めた販売劇でしたが、カードが無事購入者の手に渡ってなによりでした。
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