米ロサンゼルスを拠点とするミニチュア・アーティスト、クリス・トレドさんが作り出す、ミニチュアで再現した20世紀初頭のリバイバル様式の家が、部屋の内部のシャンデリアやステンドグラスといった装飾品まで精巧に作られており、本物にしか見えないと人気を集めています。


ミニチュアの家

20世紀初頭スペインの家をイメージ


ミニチュアの家

今では珍しいタイル張りのバスルーム


ミニチュアの家

1920年代頃のキッチン


ミニチュアの家

精巧に作られたエントランス


ミニチュアの家

燭台のようなランプが粋


ミニチュアの家

2階部分


 この家は全体の幅が約182センチほどで、1920年代のスペインの地中海に建つ家をイメージしたとのこと。実際にどれだけ小さいのか、部屋の写真と一緒に写る人の手と比べてみると一目瞭然です。


ミニチュアの家

手と比べるといかに小さな建物か想像がつく


ミニチュアの家

キッチンに巨人の手が……


ミニチュアの家

ミニチュアが本物にしか見えないため、手の存在に違和感を覚える


ミニチュアの家

巨大な手が家に侵入!


ミニチュアの家

リビングルームに入れるのがせいぜい手首まで


ミニチュアの家

小人のために作られたようなキッチン


 クリスさんは内装以外の一部の家具や食器、シャンデリアなどを他のミニチュア・アーティストの協力を得てリアルに再現。もしも人間が小さかったら、ここで実際に生活ができそうなほど、完璧な出来栄えとなっています。

 

1920年代の冷蔵庫のミニチュア


ミニチュアの家

食器棚のミニチュア


ミニチュアの家

ドアもきちんと開く


ミニチュアの家

引き出しがたくさんの食器棚


ミニチュアの家

引き出しの内部まで精巧な作り


 部屋のライトやシャンデリアなども実際に灯せるようになっており、各部屋の装飾品やダイニングテーブルに用意された食器などもミニチュアとは思えないほど精巧に作られています。

夢のような空間……


ミニチュアの家

フランスのミニチュア・アーティストが作ったシャンデリア


ミニチュアの家

LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)までミニチュア


ミニチュアの家

ピンセットで食器をそっとテーブルに置く


ミニチュアの家

食器や燭台まで本物のよう


 クリスさんはこのミニチュアハウスの制作に2年ほど費やしています。彼がミニチュアの世界に興味を持ったのは、まだ8歳のころ。その年のクリスマスにサンタさんへ「ミニチュアハウスキットが欲しい」とお願いをしたとのこと。

 クリスさんは心躍らせながらミニチュアハウスキットで丸太小屋を作ったことを今でもしっかりと覚えているそうです。そして今、人々が感嘆の声をあげるようなミニチュアハウスを築き上げています。


ミニチュアの家

外観も本物そのもの


ミニチュアの家

制作当初のミニチュアハウス


ミニチュアの家

家の内部


ミニチュアの家

実際の家を建てているよう


ミニチュアの家

ゴージャスな作りの階段


ミニチュアの家

細い手作業で制作


 現在、クリスさんは2020年4月にシカゴで開催されるシカゴ・インターナショナル「ドールハウス・ミニチュアショウ」の出展の準備に取り組んでいる最中とのこと。


ミニチュアの家

ミニチュア・アーティストのクリスさん


 クリスさんの公式サイトでは、木箱に閉じ込めた1920年代スペイン様式のミニチュアバスルームを販売していますが、現在は完売となっているようです。

木箱の中のミニチュアバスルーム

画像提供:Chris Toledoさん