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世界の終わりまであと7日。そんな中で過ごす若者を描いた漫画「世界が終わる7日間の物語」が、考えさせられる内容で反響を呼んでいます。作者は漫画家のにしもとのりあき(@nishimotta)さん。
太陽系がブラックホールに飲み込まれるとして、国連が世界の終わりを宣言してから5年。世界が終わるまであと1週間に迫りました。日本政府は国民に自死薬を配布。主人公のナツは友達のじゅん、さつきと一緒に過ごしていました。

暴力を振るう親がいない今のほうが生きやすいというナツ、未来があるから我慢していたことに気付いたというじゅん。そんな2人に「最後まであんたらと一緒におれて楽しかったわ」と言い残してさつきは自死薬を自身に投与します。
学校へ行き、じゅんと遊び、母親代わりの叔母と過ごし、授業を続けていた先生と最後のあいさつを交わし……周りの人とこれまで言えなかった思いを伝え合い、1日1日を送るナツ。じゅんはこの世を去り、叔母も旅立っていきます。
1人になったナツに、叔母が残したのは母親の居場所を記した手紙。ナツの母親は離婚して精神的に追い詰められ、暴力を振るうように。そんな事情から叔母はナツを引き取ったのです。母親はナツを気にかけていたと伝え、「もしナツがいいのならお母さんに会ってあげて」と言い残した叔母。そして世界は最後の日を迎え――。

同作はにしもとさんが「世界の終わり」をテーマにした合同誌に掲載したもので、Twitterでは7日間に渡って毎日投稿されました。主人公はどうなるのか、本当に世界は滅びるのかと、続きが気になってグイグイと引き込まれます。読み終わった後は、自分だったら世界の終わりまでをどう過ごすだろうか、今世界が終わっても悔いのないように過ごせているだろうかと、いろいろなことを考えたくなります。
読者からも「7日分読んでもっと人とのかかわりを大切にしたいと感じました」「人との一瞬の出来事一瞬の事を大事にしなきゃいけないなって感じた」と、日々を大切に過ごしたいという感想が寄せられています。
合同誌は2月9日のコミティアで頒布され、完売。今のところ再販の予定はないとのことです
作者のにしもとさんは講談社ちばてつや賞などを受賞し、子ども、笑い、弱さをテーマにした作品を手掛けています。受賞作品は、にしもとさんの公式サイトで読むことができます。
「世界が終わる7日間の物語」
1日目




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