もしも私達が異世界転生を果たしたとして、真っ先に行わなければならないのは食い扶持の確保……すなわち仕事探しでしょう。想像するに“農業”など第一次産業の経験が有利に働きそうですが、転生先の文化や価値観次第では思いもよらぬスキルが武器になるかもしれません。
“爪”が魔法の触媒となる世界を舞台にした漫画「異世界ジェルネイル」がTwitterで話題に。これまで例を見ない題材に心が躍ります。

「サーラ」と呼ばれる主人公の女性。ですが彼女はもともと「佐原裕子」という名の会社員で、2年前にこの場所へ流されてきたといいます。
さて、異世界へ放り出された佐原さん……サーラを救ったのは、趣味の“ジェルネイル”でした。


その中世ファンタジー風の異世界で、人々は「爪」を介して魔法を使役していました。魔法を放つためには、触媒となる素材を爪に塗り、使いたい属性の魔力を込めなければなりません。
その作業を行う職業が“爪塗り”。つまりサーラが得意とするジェルネイルは、町の住民から魔物と戦う冒険者まで、あらゆる人々の生活に密着した、誰からも必要とされる技術だったのです。



“魔法を使うための道具”としての役割があるせいか、デザイン面にまでこだわる爪塗りはそう多くないのかもしれません。サーラが異世界に流されてから2年。いまだ見習いではありますが、彼女の美しいネイルが目当ての常連客も徐々に増えてきているようです。
勇者として世界を救う使命もなければ、一獲千金を目指し冒険するわけでもない。だけど彼女は、右も左も分からなかった異世界に確かな居場所を見つけたのです。それはきっと、想像するよりずっと難しくて、幸せなことなのでしょう。


ほかにも、サーラが異世界へ来た直後の物語を描いた「前日譚」、異世界の信仰とネイルの関係を描いた「丸フレンチ」の2本が続編として投稿されています。
作者のまるかわ(@marukawa81)さんは、この「異世界ジェルネイル」について「まだまだ話を広げられそうですので、時間が空いたら描きたいなぁと思います」とコメント。異世界ネイリストという斬新な題材だけに、今後の展開が楽しみです。
なお、まるかわさんは、静岡県西部北遠を舞台とした、人間と妖怪の「ほのぼののんびり」な交流を描いた作品『よろずの候』を新書館ウィングスにて連載中。3月25日に発売される単行本3巻の予約が開始しています。
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