ねとらぼ

調理に3日かかりました。

3日目:こ、こ、これがTOKIOのカレーなのかぁー!!

 カレー作りです。まずは材料をそろえます。肉、ニンジン、ジャガイモ、タマネギとオーソドックスな材料が並びます。

買いそろえた材料

これがカレーの材料だ!


ニンジン、ジャガイモ、タマネギを切る

 皮は後ほど使うので、大事にとっておきます。

ニンジンの皮をむく様子

皮も使うのだ


 ニンジンは乱切り、ジャガイモは8等分に、玉ねぎ半分は薄切りに、もう半分はくし切りにします。

 ニンジン80グラム(半個分)とレシピにありますが、少し小さめ(長さおよそ12センチ)のニンジンでは1本で90グラムでした。ジャガイモ(男爵)は170グラム(1個半)という指定。こぶし大くらいのジャガイモで1個半でした。とはいえ、中途半端に余っても困るので、ニンジン1本、ジャガイモ2個入れちゃいました。

野菜を切ったところ

野菜を切りました


“イチゴ果汁”と“塩辛の汁”を入手する

 隠し味に使うイチゴ果汁を作っておきましょう。番組では小さな袋に刻んだイチゴを入れ、手でつぶしていました。ガーゼに包んで手でつぶしたところ、果汁がしたたりました。中くらいのイチゴ3個で25ccを確保できました。

イチゴ3個

イチゴ3個を使います


ガーゼでイチゴを搾る

手でつぶすと果汁が採れました


 そして“塩辛の汁”です。イカの塩辛って、想像以上に汁なんてないんです。茶こしに入れてみたけど、汁を小さじ1と1/2なんて集められる気配はなく。もう、イカごと使うことにします。

茶こしに入ったイカの塩辛

塩辛の汁とか……無理


野菜の皮をダシパックに入れて煮込むというが、そんな袋売ってない

 番組ではA4サイズくらいの布袋を使っていました。100円均一ショップで探しましたが、見つけられませんでした。代わりに10センチ四方くらいのダシパックを買ってきて、4袋に分けて入れました。

ダシパック

ダシパックー!!!(11×10.5センチ)


 800ミリリットルの水で煮込みます。一緒にニンジンとジャガイモもゆでます。沸騰してから10分間たつと、ゆで汁は茶色くなりました。このゆで汁を後で使うそうです。味見をしてみると、ジャガイモのあまーい味がしました。

ダシパックとニンジンジャガイモをゆでるところ

ダシパックは4つ使いました


ゆで汁をザルにあけるところ

テレビで見たのと同じ色になったぞー


ゆでたジャガイモを少量の油で素揚げする

 あああ、フライドポテトの音ぉぉ〜〜〜。

 これ、フライドポテトとしても優秀なレシピです。外はパリッと、中はほっくりと。ジャガイモの甘みが引き出されていました。

フライドポテト

これだけで普通にうまい


フライパンでくし切りにした玉ねぎを炒める。

 ここの工程は油をどうするのかよくわからなかったのですが、ジャガイモを揚げた油そのままの量で、タマネギを入れました。フライドオニオンを作る感じになりました。

タマネギを炒める

炒めるというより揚げるに近い?


バラ肉、肩ロース肉の順で、豚肉を焼く

 肉はブロックで買ってきました。番組ではこだわりの古代豚が紹介されていましたが、こちらは肉のハナマサこだわりのカナダポーク。バラ肉は8ミリの薄切りに、肩ロースは2.5センチのブロックにします。

2.5センチの肩ロース

2.5センチって幸せな分厚さ


 まず、バラ肉を弱火でじっくりと焼いて油を出します。その油で肩ロースを焼きます。

バラ肉を焼くところ

先にバラ肉を焼きます


肩ロースも焼くところ

バラ肉から出た油で肩ロースを焼く


肉汁を見せる

肉から出た油も大事です!


薄切り玉ねぎを炒め、すりおろしニンニクを加える

 肉から出た油を使って、薄切りタマネギをキツネ色になるまで炒めます。どれだけ炒めたらいいのかよくわからなかったのですが、動画を見る限りキツネ色というよりマレーグマ色くらいに見えたので、45分間炒めてみました。やり過ぎたかもしれません。

 しかし、帝国ホテルのドライカレーについてくるフライドオニオンくらいにおいしくなりました。わかりにくい例えでスミマセン。ニンニクは先に入れると焦げるので最後に入れました。

10分炒めたタマネギ

10分炒めたところ


20分炒めたタマネギ

20分経過


30分炒めたタマネギ

30分経過


タマネギを炒め始めたところ

45分 これ以上炒めると灰になりそうなので終了


火をいったん止め、いろいろ入れて、ひと煮立ちさせる

 野菜のゆで汁・豚肉・ニンジン・ジャガイモ・ローリエを入れて、5分ほど煮ます。具だくさんで、テンション上がります!

カレーのスープや具を入れたところ

具だくさんだなー


ルーを投入、いよいよカレーの姿が見えてくる

 ついにカレールーを投入します。寝かせておいたルーのラップを開いた瞬間、いい香りがするする。普通のルーなら3センチくらいしか飛ばない香りが、3メートル先まで香ってきそうです。全体で253グラムでしたので、このうち170グラムを使います。

 ちなみに26センチのフライパンでは、あふれそうになりました。くし切りタマネギもここで投入します。

自家製ルー

自家製ルーは新鮮だからか、香りがいい


自家製ルーを入れたところ

だばぁ


すりおろしニンニク・バター・塩を入れる

 ここで入れるニンニクは6グラム。大きい1かけ分でした。先に13グラム入れていますし、ルーにも入っています。かなりニンニク、効かせています。

ニンニク、バター、塩を入れたところ

ニンニクたっぷりです


ビール・イチゴ果汁・塩辛の汁を入れて混ぜる。

 隠し味を入れたら、いよいよ完成です。イチゴ果汁と、塩辛の汁を入れます。塩辛はイカごと入れちゃいましたけど。

イカの塩辛を入れるところ

イカごと入れちゃったよー


 そして、ビールも入れます。レシピでは“苦味強め”という指定です。「苦いビールって何?」と思ったので、詳しい人に聞きました。

 『白熱ビール教室 』(星海社新書)の著者である杉村啓さんに聞いたところ「苦味強めというと、スタウトなどの黒ビール系かIPAがいいと思います。しかし、テレビで見たところ黒ビールではなさそうなのでIPAか、普通のビールだったらエビスビールが良さそうです」と教えてくれました。

 入手しやすいIPAというと“インドの青鬼”。ローソンなら高確率で売っているそうです。これを30cc入れます。残りの320ccは飲みます。

インドの青鬼

「インドの青鬼」じゃー


カレー完成

完成!


 隠し味を入れるたびに、味がととのいます。イチゴで華やかな酸味が加わり、塩辛で深い塩味が、ビールで大人の苦味とコクが出ます。隠し味ってこういう仕事するんですね。

 そして、この状態でもおいしいけど、キムチとブルーチーズでさらにおいしくなるそうです。これらを用意して放送を待てとの指示。さあ、テレビの前で待機じゃ、待機じゃ。

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実食じゃー! こりゃー、お店の味だあああ

 まずは、キムチとブルーチーズを使わない状態で食べてみましょう。

 もうね、これだけでも間違いなくおいしいです。家のカレーというよりお店のカレーですね。40歳くらいのカレー大好きな男性が、ここ2〜3年くらいに出店して、先月Dancyuに紹介されました、みたいな味です。そうですね、筆者の妄想では、店主はカッコイイ人で、無精ヒゲが似合うような……うん、つまり、長瀬くんみたいな人です。

DASHカレーを皿に盛ったところ

うまいぞー


 具がたっぷりなのがうれしいところです。ジャガイモとニンジンのゆで具合は完璧。ホテルオークラレシピでゆでたブロッコリーに並ぶちょうど良さです。そして、豚肉とカレーの相性が抜群です。ここまで材料同士がピッタリくるってすごいなぁと感じました。

追い隠し味・第1弾はブルーチーズ!

 “キムチ”と“ブルーチーズ”は何に使うのかというと、“追い隠し味”です。どちらか好きな食材をプラスします。

牛角のキムチとブルーチーズ

キムチとブルーチーズは、追い隠し味になるのだ


 ブルーチーズの場合は、3〜4人分のカレーに対し10グラムを刻んで入れます。コクと臭みがプラスされ、ヤミツキ度が上がります

ブルーチーズを入れたところ

ブルーチーズを刻んで投入


キムチの汁で辛味をプラス

 キムチの場合は、3〜4人分のカレーに対し、キムチの汁を小さじ2杯入れます。辛味とコクが追加されました。

キムチの汁を入れるところ

キムチは汁だけを使う


 “臭み”食材を入れることで、麻薬度が上がりました。臭い物って旨いんです。クセになるんです。ブルーチーズとキムチのどちらがいいかは、ふだん、どちらの臭みに慣れているかによるのでは、と思いました。どちらもそれぞれおいしいです。

 そして、すべてにおいてオススメしたいのは、DASHカレーとともにビールを飲むこと。そうです。隠し味で使った“インドの青鬼”です。まさに、こいつがカレーとベストマッチします。

 隠し味に使った食材を思い出しみましょう、イカの塩辛、キムチ、ブルーチーズ……どれもビールに合うじゃないですか。すべての食材がビールに向かって調和してるんです。ですので、このカレー、インドの青鬼が好きな方々に特にオススメしたいです。

インドの青鬼

「インドの青鬼」、マジオススメ



 さて、最後にお金の話です。1食当たりにすると350円程度(家に元々あった食材を除く)でできましたが、買い物総額は7000円弱……。いろんな材料が余ったとは言え……結構、お高いです!

 もう一度食べたいかと聞かれたら、迷わず食べたいと答えます。本当においしかった。けれど、もう一回作りたいかと言われたら……。うーん。ハマル人はハマルでしょう!

高橋ホイコ

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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