ネタ出しに困った新人漫画家が悪魔に魂を売る漫画が、両者ともに得をする平和な結末へ至ります。悪魔さん、優しいなぁ。

新人漫画家の後藤田カナエさんは、どこでどう習ったのか、地獄に住む悪魔を魔法で召喚しました。「その魂と引き換えに何を望む!?」と悪魔が問うと、カナエさんは床に頭を擦りつけて言いました。「ネタ出し手伝って下さい」と――。


カナエさんは出版社から雑誌の穴埋め原稿の依頼をされたものの、アイデアがまとまらないといいます。それならば完成された傑作を願えば良いのではないかという悪魔の提案には、パクリ作家になるくらいなら悪魔にケンカを売った方がマシと主張します。悪魔からネタになるような珍しい話を聞きたいのであって、漫画は自分で仕上げたいのです。


悪魔は全人類史を直接カナエさんの脳に送り込みました。それは発狂してもおかしくないほどの人類の記憶です。しかしこれまで膨大な量の妄想を繰り広げてきたカナエさんにしてみたら、全人類史の量など焼け石に水。むしろ妄想の穴を埋められて話ができあがっていくと、大喜びで原稿に向かいます。「漫画家こっわ」と、悪魔はカナエさんの狂喜を見て思うのでした。


これが終われば死ぬと分かった上で描き続けた原稿が、ついに脱稿となりました。悪魔に報酬を支払おうとしましたが、漫画を見ていた悪魔は別の提案をします。「汝の漫画には魂が宿っている」――彼女が漫画を描くことで、魂が複製されている、漫画を描かせ続ければ楽に魂を食べ続けることができると、ほくそ笑む悪魔。それを聞いてカナエさんは怖がるどころか、次の漫画が仕上がるのを心待ちにしてくれるファンだと解釈して喜ぶばかりです。
その後、悪魔はカナエさんの執筆活動をバックアップするために、家事手伝いをすることとなったのでした。漫画家こっわ。




悪魔の謀略を好解釈して、漫画を描く糧にしてしまう恐るべき魂の持ち主の漫画家。とはいえ、漫画は描けるし魂も手に入るし、お互いにハッピーでしかないようです。漫画には「最高です」「悪魔優しい」「漫画家こっわ」などの感想が寄せられています。
この漫画はヤングキングアワーズGHで「代原」をテーマにした読切シリーズの一作として描かれた作品。作者の瀬戸一里(@boarinoshishi)さんは、同誌で『ヨタモノサダメ〜八百八町の鑑定奇譚〜』を連載中、単行本1巻が発売中です。
画像提供:瀬戸一里(@boarinoshishi)さん
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