漫画家のカメントツ先生(@computerozi)がTwitter上で連載中の「こぐまのケーキ屋さん」。今週は第371話〜第372話を振り返ります。
作者:カメントツ

1986年生まれ、愛知県出身。デザイナー、イラストレーターを経て2014年から漫画家としての活動を開始。現在は小学館「ゲッサン」で「スタッフがおいしくいただきました」連載中。ほか代表作に、「カメントツのルポ漫画地獄」(オモコロ)、「カメントツの漫画ならず道」(ゲッサン)など。
Twitter:@computerozi
「こいのぼり」


こいのぼりの一番上は?
気持ちの良い5月の空を一緒に見上げる、こぐま店長と店員さん。今や貴重とも言える“屋根より高いこいのぼり”を見つけ、店員さんは「いちばん下が子供の鯉…その次がお母さんの鯉…いちばん上がお父さんの鯉なんですよ」と、店長に教えてあげます。

するとこぐまさんは、「いちばんうえの ひらひらしているひとは…おじいさんのこいなのですか?」と、疑問に思ったことを素直に口にします。思えば一番上の“吹流し”ってどういう意味があるんだろう?
「あれは、鯉じゃないんですよ。なんだと思いますか?」と、鯉以外の答えを聞いてみると、こぐま店長から出てきたのは「かみさま…?」という意外な発想(!)。本当は「魔よけ」の意味がある5色の吹流しだけに、ちょっと近いような気もしてきますが、「はっ…」と思いついた店長がその瞬間にどんなことを思い浮かべていたのかがすごく気になる発想でした。お父さんとおじいさんの上はゴッド……?

ちなみに「こいのぼり」の童謡にあるように、昔は黒い真鯉(まごい)がお父さん、赤い緋鯉(ひごい)は子どもたちを表していましたが、時代の変化でいまは上記のように家族みんなを表すように。また上部で回る“矢車”は、吹流しと同じように魔よけ・お守りの意味合いがあるとされています。いまは屋外にこいのぼりを飾るのがなかなか厳しいですが、手作りでも小さいものを縁起物として屋内に飾るのもいいかもしれませんね。
小さい「こいのぼり」もステキです

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