花にカメラをかざすだけで、AIが名前を判定してくれるiPhoneアプリ「ハナノナ」が登場し、「散歩が楽しくなりそう」と注目を集めています。
散歩がずっと楽しくなりそう

すべての機能が無料で使える(画像はハナノナより)
「ハナノナ」は人工知能を活用した花の判定アプリ。研究・開発を手掛けているのは千葉工業大学の人工知能・ソフトウェア技術研究センター(STAIR Lab.)です。庭先や散歩中に見かけた花の名前を手軽に調べられます。今のところ判定できる花の種類は770種類。オフライン環境でも使用できます。
用途に応じて使い分けできる2つのモードを搭載。複数の花を次々に判定する「サーチモード」、1つの花に絞って名前を調べながら撮影できる「撮影モード」があります。
実際に使用してみると、オフラインでもオンラインと同様に花を検知しました。カメラをかざす角度によって数値がリアルタイムで変動して、精度を教えてくれます。

撮影モード(画像はハナノナより)

シャッターボタンを押すと詳細を表示(画像はハナノナより)

画像は保存とシェアができる(画像はハナノナより)

サーチモードでは複数の花を検知可能(画像はハナノナより)
公式アカウント「hananona(@hananona_stair)」によると開発チームの構成は深層学習モデル構築とアプリ開発に1人ずつ、UIデザインが1〜2人とのこと。着手を始めてリリースに至る期間は1年ほどかかったそうです。認識モデルで難しかった点について「深層学習用の写真をたくさん用意すること」と明かしてくれました。
また、ツイートが拡散され注目を集めた蒲地輝尚(@tkmc)さんはアプリ開発を担当しており、ARならではの花名ラベルの配置や表現の方法、デザイナー案に基づいた精緻なUI(ユーザーインタフェース)設計に気を使ったといいます。判別処理の負荷を調整したり、小さな認識モデルにしてアプリのサイズを小さくしたりなど、実用的なアプリに仕上げる工夫を語ってくれました。
Twitterでは、アプリを実際に使用した人からの投稿が相次いでおり、見かけたことがあるけれど名前は知らない花の名前が並んでいます。「お前そんな名前だったの」や「図鑑みたいに表示されて保存できるのすごくうれしい」など、早速たくさんの人が楽しんでいるようです。
意外な名前
犬の散歩もはかどる
雑草の名前もよく分かる
庭先の観察も楽しそう
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