ググ、ガパ、ガチャコン、ガキン、ゴウン……。不安な擬音を発しながら変形・合体するロボットの漫画に、いろんな意味でハラハラドキドキさせられました。構造が複雑すぎるんだよ……!

主役メカのポルクホークとカストイーグルは、異星の文明からもたらされた可変戦闘機。片方は右も左も分からないまま操縦席に座ったであろう主人公、もう片方は正規のパイロットらしきヒロインを乗せて、巨大な敵に向かいます。

女性パイロットは「戦闘に突入する! ヴァリアブル・ドッキングよ!!」と号令。「合体……!?」と困惑する主人公に「変形合体の手順は脳内に送られている」と説明します。
なるほど、これなら初心者でも操縦でき……あれ? 「手順」ってことは、変形に伴う各部の動作を1つ1つ手作業で操作するの?

かくして複雑怪奇な変形は始動。やたらメキメキバキバキ言う擬音が、壊れているようにも聞こえて不安です。「……工程多くない? 複雑すぎない?」と苦労する主人公の声からすると、本当に手動で操作しているもよう。操作手順を脳内に送る技術があるのなら、自動で変形するように作ることだってできそうなものですが……。異星人が開発したシステムですし、彼らには最適なのかもしれません。

「脳内の変形合体マニュアルをよく読んで!」というアドバイスに従ってみたものの、描写が分かりにくいせいでますます混乱する主人公。そこで、ヒロインはいったん戦闘機形態に戻してから整理してやり直そうと提案します。
しかし進むのが大変ならば戻るのも大変。主人公はヒンジが硬くて曲がらない部位を強引に押し込み、別の部位を「ベキッ」と壊してしまいました。ぷらんぷらんしてもう元に戻らない……。

合体がままならず進退窮まった2人。仕方なく敵に背を向けて、サポートセンターを目指すのでした。ただし相手先は異星で、日本語未対応。修理対応を受けるには相当の根気がいりそうです……って、この漫画「輸入もの玩具の取り扱いに難儀した話」だったっけ?
漫画家の加藤拓弐(@isiyumi)さんが描いた、この「ロボット玩具あるある」漫画はTwitterで大好評。ツイートには「RG Zガンダム」や「MG Ex-sガンダム」「マスターピース メガトロン」など、構造が複雑で組み立てや取り扱いが大変な品の思い出が続々寄せられています。
加藤さんは『ヤングガンガン』にて、ライトノベル『ナイツ&マジック』のコミカライズを手掛けています
作品提供:加藤拓弐(@isiyumi)さん
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