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マツダは6月17日、海外市場向けピックアップトラック「BT-50」のフルモデルチェンジ版を発表しました。オーストラリア市場で2020年後半に発売予定です。

そもそもマツダにごっついピックアップトラックなんてあったっけ? と思った人は多そうです。BT-50は日本では販売せず、ピックアップトラックの需要が多いオーストラリアなどの一部地域で販売している車種です。
先代モデルまではかつて傘下にあったフォードと共同開発しており、中型(と言っても日本基準では大きい)ピックアップトラックの有名車種「フォード・レンジャー」の兄弟車でした。
今回のフルモデルチェンジではいすゞのOEM生産車に切り替わります。3リッターのディーゼルエンジンを搭載し、約1トンの積載と3.5トンまでのけん引に対応する力強い仕事道具です。


「自社生産車にはないが、需要が多いからラインアップに入れたい」という車種を、他社からOEM供給してもらうというのはよくある話です(関連記事)。日本国内でもマツダは、スズキOEMの軽自動車「フレア」(ワゴンR)や「キャロル」(アルト)、軽トラの「スクラム」(キャリィ)、商用版のトヨタ製「ファミリアバン」(プロボックス)などを販売しています。

こういったOEM車は通常、元ネタからメーカーバッジと車名を変えつつ、グレードや装備を絞った程度で済ました仕様であることが多いです。しかし今回の3代目BT-50は、現世代のマツダ車共通デザインテーマである「魂動(こどう)デザイン」を要所に取り入れた「マツダ車」に仕立てました。
日本ユーザーからすると、その見慣れなさから誰かが「M」エンブレムを間違えて付けちゃったような少々のコラ画像っぽさを感じるかもしれません。しかしともあれ、グリルを見れば確かにマツダ車です。内装も落ち着いたブラウンのレザー調内装を採用し、大人なおしゃれピックアップトラックに仕上げています。



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