作品批評会をゲームのように楽しめるユニークなアイディア「作者人狼」がTwitterで注目されています。
紹介者は担々さん(@TantanAnd_)。1000字程度の作品を「匿名で提出する」ことで、感想会と同時に「作者当て」が楽しめる遊び。参加者が自分の正体を隠しながら駆け引きする「人狼ゲーム」のような体験ができます。




担々さんが紹介している「作者人狼」のやり方は、(1)Googleドライブに期日までにそれぞれの下書きを匿名(ペンネーム)でアップロードする、(2)みんなで集まって下書きを読みながら感想会をする、(3)絶対に作者だとバレてはいけない――というもの。「人狼」ゲームとは異なり勝敗を競うものではないものの、正体を隠したり見抜いたりする面白さは似ています。
隠していても、作品の傾向によって正体が看破される場合も。たとえば紹介ツイートでは「テーマがアダム・スミスの国富論で、魔法少女モノ!? こんなの書くの経済雑誌編集者しかいない」というバレバレなケースが挙げられています。
一方「テーマが平家物語で、青銅の鏡が主人公」という要素だけでは「考古学者」か「国文学オタク」のどちらが書いたかわからない、という一筋縄ではいかない例もあったのだとか。この性質を逆手に取って、あえてほかの参加者が書きそうなものを出す……というメタ的なプレイをしても楽しそうです。
「作者人狼」が生まれたのは、「自分の小説を人に見られるのは恥ずかしい」けど、「客観的に読んだアドバイスが欲しい」という気持ちから。提出する下書きにあらかじめ「書きたかったこと」や「欲しいアドバイス」も添えておくのがポイントです。
あえて自分の作品の隙を指摘するなど、カモフラージュのためにあえて自作を辛口批評しなければならない可能性もあります。想像するだけでもスリリング……。でも、自作を客観視する練習になりそうです。
キツめのコメントや意外な読み込みがあっても平然としなくてはならない厳しさがある一方、作者がわからないからこそ、お世辞抜きで褒めてもらいやすいことも「作者人狼」の大きな魅力でしょう。褒められてニヤニヤしないように気を付けなければ……!
今は直接集まることが難しいご時世ですが、オンライン飲み会などでやっても楽しそうですね! 作風を広げるきっかけにもなりそうです。
ちなみに担々さんは、この作者人狼のルポ(体験記)と作者8人の短編を合わせて収録したアンソロジー同人誌を次回の文学フリマ東京(2020年11月22日開催)で刊行予定。サークル名「座・Q」でエントリーしているとのことです。
画像提供:担々さん(@TantanAnd_)
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