ある日曜日、白くて小さいティラノサウルスがのどかな村に登場。しっぽを揺らしながらトコトコ歩く様子がかわいいと、ネットに癒やしをもたらしています。

この恐竜は、手作りプラネタリウムなどを製作しているヒゲキタ(@higekita1/YouTube)さんが手作りし、「うちのシロ」と名付けた外骨格。作者自身が中に入って動かせます。編集部が詳細を聞いたところ、製作の原点は子どものころの工作にありました。
ヒゲキタさんが子どもだったころ公文が出していたペーパークラフトのティラノサウルスを作り、「拡大コピーして段ボールで作ったら、もっと大きいのが作れる」と考え、もう1冊買って5倍サイズで作りました。そして同じシリーズのゴジラを作るうちに、「着ぐるみ化できるのでは?」と思いついたといいます。
足の構造が恐竜と人間で違うので難しいかもしれない……と一時は諦めていましたが、「ジュラシック・パーク」のヒット以降、恐竜のリアルな着ぐるみが世に出始めたことで製作意欲が再燃。暇ができたら作ろうと思っていたところに、新型コロナウイルスの影響でスケジュールが空き、「うちのシロ」に着手したそうです。
製作の出発点は、やはりペーパークラフト。想定サイズの5分の1で紙のティラノサウルスを作り、ばらして展開図を5倍に拡大し、あらためてプラ板で作り始めました。のりしろは作らず、部品に穴を開けて結束バンドで留めて組み立てているそうです。


胴体は使い古したバックパックのアルミフレームを流用し、プラ板で覆う形で作成。ヒモで口を開閉させる仕掛けを作ったり、しっぽが揺れるよう複数のパーツで組んだり、足が身体と干渉しないよう工夫したりと、苦心を重ねて約1カ月で作り上げました。完成形は全長4.5メートルで、総重量12キロ。材料費は1万円程度とのことです。




こうしてできた「うちのシロ」は分割すればワンボックスカーに積んで運搬し、30分ほどで組み立てて装着可能。のぞき窓はいくつか開けたものの視界は悪く、動くときは人や物にぶつからないよう、案内人の補助がいるそうです。
使い方については、「白いプラ板は光が透けるので、内側にLEDを仕込めば、演出や宣伝にも使えるだろう」とヒゲキタさん。今後は公園などに出没し、イベントなどにも出演したいと語りました。
画像提供:ヒゲキタ(@higekita1/YouTube)さん
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